続くレース2もスタート直後から波乱の展開となり、リバースグリッドのビトール・ジェンツ(アイゼンバッハ・レーシングチーム)がみるみる後続の車列に飲み込まれると、9番グリッドのセラを筆頭にレース1勝者10番グリッドのフラーガ、11番グリッドのマルコス・ゴメスとシムド・シボレー・レーシング勢が団子状態のままコースオフを喫しポジションダウン。
これでフロントロウ発進のバリチェロが一時首位に立つと、その直後にはセカンドロウ4番手からジャンプアップを見せたシェルVパワー・レーシングのアッティラ・アブレウがバリチェロの前に躍り出る。
その直後に最終コーナーで新たにクラッシュが発生しセーフティカー(SC)が導入されると、アブレウ、バリチェロ、ゾンタ、カカ、ガブリエル・カサグランデ(フォーゲル・モータースポーツ)、バルデノ・ブリトー(アイゼンバッハ・レーシングチーム)、そしてポジションを回復してきたセラらのトップ集団でピットインの判断が分かれる状況に。
このタイミングでピットへと飛び込んだカカとゾンタは無事に作業を終えたものの、カサグランデ、ブリトー、そしてセラの3台はタイミングモニター上でピットクローズだったことが判明し、軒並みペナルティ裁定を受けトップ集団から脱落する事態に。
これで楽な展開となったのがシェルVパワー勢で、アブレウは最終局面で3位までポジションを上げてフィニッシュ。優勝のゾンタに続き、チームにダブルポディウムをもたらす結果となった。
「最初のレースで良いグリッドを確保し、それを活かすことができた。もちろんピット作業タイミングの幸運もあったけど、マシンは基本的に速さがあったんだ」と喜びを語ったゾンタ。
2位カカ、3位アブレウに続き、4位には今季自己最高位となるピケJr.が入り、以下フェリペ・ラピーニャ(カバレロ・コントゥフレックス)、女性ドライバーのビア・フィゲレイド(イピランガ・レーシング)と続いている。
レース2で権利を失ったセラが依然として43ポイント差で選手権首位を維持しているSCB。次戦は9月8~9日にカスカバルで第8戦が争われる。



