そして第10戦、スタートドライバーを務めたコスタはタイヤを労りながらトップと0.4秒差でピットイン。根本にドライビングを託す。

 チームが素早くピット作業を完了させたこともあり、根本はトップでレースに復帰。そのまま2番手とのギャップを保ちながら周回を重ねていった。

根本悠生/ニコラス・コスタ組106号車ランボルギーニ・ウラカン
根本悠生/ニコラス・コスタ組106号車ランボルギーニ・ウラカン

 しかし21周目、他車のアクシデントによりセーフティカーが導入され、築いたギャップがリセットされてしまう。このままテール・トゥー・ノーズの首位争いに発展するかと思われたが、レースディレクターはレース残り6分を切ったところで時間内のアクシデント修復は不可能と判断して赤旗を掲示。そのままレースが成立した。

 GTカーレース初戦で逆転優勝を飾った根本は「初めてのGTでもありましたし、僕自身のヨーロッパでのデビューレースを、こういった最高の形でスタートできました」と喜びを語る。

「初めてづくしで不安も大きかったですが、レーシングドライバーとしての仕事は着実にこなせましたし、良い経験ができたと思います」

「赤旗が出た時は、優勝した実感がなかったですが、ピットに戻ってきた時にみんなの笑顔を見て、そして表彰台で君が代が流れたことに、心から感激しました」

「まだFIA-F4の最終戦も残っていますし、これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」

 またVSR代表のビンチェンツォ・ソスピリも「ユウキは昨年、彼がイタリアF4をテストした時から気になっていたドライバーだったけれど、初めてのGTで、ここまでのパフォーマンスを見せてくれたのには驚かされた」と評価したほか、チームメイトのコスタも「彼は僕の想像以上に勝利に対して貪欲。残り2大会もユウキがチームメイトになるよう監督にお願いしたいね(笑)」と絶賛している。

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