14番手からのスタートで、大きくターン1を回りながら順位を上げる琢磨。前で接触もあり13番手で1周目をクリアする。

スタートの混戦を切り抜ける佐藤琢磨
スタートの混戦を切り抜ける佐藤琢磨

 予想外だったのは7周目には琢磨が早くもピットインし、タイヤ交換を行ったのである。ブラックをチョイスした以上はもう少し長く走ると思っていたが、チームとエンジニアはレッドタイヤをメインにしてこのレースを追い上げる作戦を選んでいた。

 22周目には2回目のピットイン。他のマシンより早めのピットインで順位を上げる考えだったが、なかなかばん回できず、前のスコット・ディクソンを追う途中ジャック・ハーベイと接触しそうになったり、容易にはポジションが上がらない。

ディクソンを追いかける佐藤琢磨
ディクソンを追いかける佐藤琢磨

 41周目に最後のピットに入ったが、今度はエアジャッキのトラブルで大きく遅れてしまい、21番手まで落ちることに。これで上位入賞は阻まれたかと思えた。

 しかし、最後の最後に琢磨に運が向いた。琢磨がピットアウトした後に、ターン19でフェリックス・ローゼンクヴィストがクラッシュ、イエローコーションとなった。琢磨の前方のマシンをこれを機に最後のピットインをしたため、労せずして順位を上げた琢磨は10番手となったのだ。

 レースが残り10周で再開となった時には9番手、その後に前を行くピゴットを抜いて8番手になる。そしてファイナルラップでルーキーのパトリシオ・オワードを料理して7位でチェッカーを受けた。

「最後のピットインで時間がかからなければ4~5番手、グラハムの前でチェッカーだったとチームは言うんですけどね。反対に最後のイエローコーションがなかったら、どこまで上がれたかもわからない。でもチームの2台が揃ってトップ10でフィニッシュできたのは次のレースに向けても良かったですね」

「でも、まだスピードが足らないので、トップ争いをするようになるためには、そこを突き詰めておかないといけないと思います。その準備をしてバーバーとロングビーチの2連戦を迎えたいですね」。と言いながらもホッとした安堵の表情を見せる。

 だが「この後すぐに日本帰るんですよ。鈴鹿でSRS-Fの仕事があるから、忙しいね」と笑ってサーキットを後にした。

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