一方、トヨタのファクトリードライバー陣で長年エース格を務めてきた3番手ロッシのカローラは、予選時の最低重量規定違反が発覚し最後尾グリッドに回ることとなり、チームのミスを挽回すべくどこまでポジションを回復できるかがレース前半のハイライトとなった。
その期待に応える力走を見せたロッシとカローラSTC2000は、今季プジョーからフィアットのファクトリーチームへと変貌したDTAレーシングのマリアーノ・ウェルナー(フィアット・ティーポSTC2000)の背後まで這い上がり、8番手争いを繰り広げる。
さらに、9番手グリッドからのスタートだった2016年王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)もレース序盤にジャンプアップを果たし、チームメイトのレイバーとシトロエン・トタル・STC2000チームのルーキー、マルセロ・チャロッキ(シトロエンC4ラウンジ)を抜き去り4番手に浮上してくる。
しかし終盤に向けてはポジション変動は起こらず、そのまま27周のチェッカー。ペーニャ、アルドゥソのルノースポールが新時代のシリーズで盤石のワン・ツー発進を決め、最後の3位表彰台にトヨタのサンテロが滑り込んだ。
そして4位カナピノに続き5位に入った新鋭チャロッキだったが、こちらもレース後車検でミニマム・ウエイトに届かず失格処分が降ることとなり、シボレーYPFのトーマス-ガリアルディ・ジェネが5位、以下6位にはウェルナーを仕留めたトヨタのロッシ、シトロエンのファクンド・チャプル、フィアットのウェルナー、ルノーのミラと続き、最後のトップ10には繰り上がりで今季から現地法人のファクトリー支援を受けフル参戦するホンダ・レーシング・アルゼンティーナのホセ-マニュエル・ウルセラ(ホンダ・シビックSTC2000)が入っている。
次戦STC2000シリーズの第2戦は中南部リオネグロ州のジェネラル・ロカを舞台に、4月27~28日に争われる。