さらに午後のセッションでは、今季から隣国ノルウェーのチームとして初参戦を果たすInsight Racingのクリスティアン・モーセテレンが、こちらも女性ルーキードライバーとしてSTCC挑戦を予定するルイーズ・フロストとアルファロメオ・ジュリエッタTCRをシェアし、それぞれ12番手、13番手タイムを記録した。
TCRスカンジナビア・シリーズのオーガナイザーは、5月3〜4日にクヌットストープで争われる2019年開幕戦には全13台のエントリーがあることを発表し、シリーズ代表を務めるグレガー・ペターソンはその概況を次のように説明する。
「我々はこの冬の間に起こった全てのことに影響を受け、非常にタフな状況に置かれていることを知っています。しかし、ここクヌットストープでのプレシーズンテストで見た光景はポジティブな驚きに溢れていました」とペターソン代表。
クリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のエースで、WorldRX世界ラリークロス選手権も連覇したヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)がタイトルを獲得した2018年シーズン末に、シリーズを運営してきたSTCC ABが破産申請を提出。
これを受け、KMSを始めウエスト・コースト・レーシングなど有力チームの流出が相次ぎ、2018年に最大で23台のエントリー(レギュラー参戦20台)を集めたグリッドは、2019年に向け10台近く減少する見込みとなっている。
「良いシーズンにするために、一生懸命に頑張っている意欲的な人々がここにはたくさんいるんだ」と続けたペターソン。
「そしてデンマーク人の友人でもあるInsight Racingのメンバーが、こうしてSTCCにチャレンジすることを選んだのは、とても楽しく、うれしいことだ。我々は現実的で長期的な計画に取り組んでいるし、近いうちにあと数台のエントリーを発表できればいいと思っている」