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海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.09.20 13:35
更新日: 2016.09.20 16:43

TOYOTA GAZOO Racing NASCARシカゴランド レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing NASCARシカゴランド レースレポート

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第16戦 American Ethanol E15 225
開催日:9月16日

カイル・ブッシュが今季2勝目
トヨタ勢は4人が“チェイス”へ

NASCARシカゴランド シリーズ初の“チェイス”に挑むトヨタドライバー。左からマット・クラフトン、ティモシー・ピーターズ、ウィリアム・バイロン、クリストファー・ベル
NASCARシカゴランド シリーズ初の“チェイス”に挑むトヨタドライバー。左からマット・クラフトン、ティモシー・ピーターズ、ウィリアム・バイロン、クリストファー・ベル

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第16戦「American Ethanol E15 225」が9月16日(金)にシカゴランド・スピードウェイで開催された。

 今季からトラック・シリーズでも終盤戦で上位ドライバーがタイトルを争うプレーオフ“チェイス”システムが導入されることとなった。今大会は“チェイス”前のレギュラーシーズン最終戦。

 トラック・シリーズの“チェイス”は最初に8人が選抜されるが、既に今季勝利を挙げているウィリアム・バイロン、マット・クラフトン、クリストファー・ベルの3名が“チェイス”入りを確定。

未勝利でのランキングでは8位でティモシー・ピーターズが入っているが、今季全レース出場のランキング30位以内で未勝利のドライバーにはまだ全員に“チェイス”入りの可能性が残っており、緊迫した状況でレギュラーシーズン最終戦を迎えることとなった。

 シカゴランドでトラック・シリーズが開催されたのは2009年から。これまでに7戦が行われてきたが、トヨタはうち4勝。その全てをカイル・ブッシュが挙げている。

 今大会スポット参戦するカイル・ブッシュは、この週末にシカゴランドで行われる3カテゴリー全てに出場。
 
 カップ・シリーズのディフェンディングチャンピオンで、今季も“チェイス”入りを決めている事もあって、忙しい週末を過ごすカイル・ブッシュの代わりに、15日(木)に行われた2回の練習走行は、エクスフィニティ・シリーズに参戦しているエリック・ジョーンズがドライブ。16日(金)決勝を前に午後3時45分から行われた予選からカイル・ブッシュがドライブ。

 予選では同じくスポット参戦のダニエル・サレスが3番手、“チェイス”入りを確実としたいピーターズが5番手、ベン・ローズが7番手、カイル・ブッシュは8番手、バイロンが9番手につけた。

 予選に続き、午後7時45分、1.5マイルオーバルを150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースがスタート。序盤からサレスとカイル・ブッシュがトップ争いを繰り広げた。

 しかしサレスは100周過ぎから連発したコーションの中で、ピット戦略が合わずポジションダウン。

 レースは残り5周でクラッシュ車両によりこの日9度目のイエローコ-ションが出され、残り2周の“オーバータイム”に。トップのカイル・ブッシュが好スタートで逃げ、キャメロン・ヘイリーがその後方で激しい2位争いを展開したが、上位勢がファイナルラップの第3コーナーを過ぎたところで後方車両のスピンによりイエローコーションが出され、順位はその時点で凍結。カイル・ブッシュが今季2勝目を挙げた。

 キャメロン・ヘイリーが3位。ベルが4位。
 シリーズ登録レギュラーではないカイル・ブッシュが勝利を挙げたことで、大きな順位変動無く“チェイス”進出ドライバーも確定。今大会8位でフィニッシュしたピーターズが未勝利ながらランキングで“チェイス”入りを決めた。

 この結果、次戦より始まるトラック・シリーズ初の“チェイス”には、バイロン、クラフトン、ベル、そしてピーターズと、8人中4人をトヨタドライバーが占め、タイトルを争うこととなった。

 “チェイス”初戦となる次戦第17戦は9月24日(土)にニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「ここシカゴランドは何年にもわたって我々KBM(カイル・ブッシュ・モータースポーツ)にとって良いコースだ。ここで我々はいつも速さを示せている。昨日代わりにドライブしてくれたエリック・ジョーンズには感謝したい。彼とチームが素晴らしい仕事をしてくれた。今日は良い一日になったが、何よりも重要なのは我がチームの9号車(ウィリアム・バイロン)と4号車(クリストファー・ベル)がチェイスに進出できたということだ」

<キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、全23戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。開幕からの16戦全ての決勝に出場し、ランキング30位以内に入った上で、シリーズ戦勝利を挙げたドライバーと、ランキング上位のドライバーから8人が選抜される。

 “チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとにランキング下位2名が脱落しポイントをリセットして次ラウンドに進む。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。


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