「このオーストラリアでは、支援してくれたハーベイ・ノーマンや(同社CEOの)ケイティ・ペイジ、そしてニッサン・モータースポーツやケリー・レーシングのおかげで3年間もの貴重な経験を積むことができた。ポルシェと契約できたのは、すべてこのオーストラリアでの3年間があったからこそだと感じているわ」
「1日の終わりに考えることはつねに同じで、『私はチームに必要とされているか、私は必要なチャンスを与えられているか』ということ。だから私はここで3年間も戦えたんだし、今回の決断を下した最大の理由もそこにあるの」
「31歳の私にとって、達成したいことを本当に達成できる場所を確認する必要があったことは事実だし、ティックフォードのマスタングやトリプルエイト(・レースエンジニアリング)のレッドブル支援で戦うか、それともリザーブ待遇でもポルシェとの将来に賭けるか。長期的に考えれば、私の決断は間違っていなかったと信じたいところよ」
シングルシーター上がりのシルベストロにとって、重量級の”ハコ車”はなかなか手のうちに入れるのが難しいジャンルだったようで、VASCシリーズでの最上位は今季2019年にプケコへで記録した7位、トップ10フィニッシュは3年間で3度に留まった。
一方、2020年に向けてのVASC移籍市場は活発化しており、ジェームス・コートニーの離脱が発表されたWAUウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドは、2016年からチームに在籍したスコット・パイとの契約終了もアナウンス。2020年は完全にドライバーラインアップを一新する方向で検討していることを明かした。
そのパイは、ケリー・レーシングの体制縮小によりシリーズエントリー権となるREC(レーシング・エンタイトルメント・コントラクト)を購入したTeam18、チャーリー・シュワルコート・レーシングへの移籍を発表。
2014年王者マーク・ウインターボトムのシングルカー体制で戦ってきた組織に加入し、2台目のホールデン・コモドアZBをドライブすることが決まっている。