「我々のチーム哲学として、勝てない状況を良しとするなんてことは有り得ない。2019年のシャシーも新たに製造したものではあったが、基本設計自体は8年が経過しており、そのこと自体が不満要素となったことは間違いない」

「当然、マシン自体はシーズンごとに進化を重ねてきてはいたが、いかんせん古さは隠せなかった。とくに競合のほとんどが新型車だったという事実からは逃れることができない。ホンダ、BMW、トヨタといったところがグリッドに新たな車種を持ち込んでいたからね。そこで我々は、シーズンの早い段階で2020年向けの新ベースモデル選定に入ったんだ」

 BTCCにNGTC規定が導入される以前はセアトやBMWを走らせたモーターベースだが、2011年シーズン以降はWTCC世界ツーリングカー選手権にも参戦したアリーナ・モータースポーツから購入したS2000規定車両をベースに、NGTC仕様の『フォーカスST』を製造。以降はフォード系チームとして活躍を演じ、2018年からはトップグレードの“RS”をシーズンに投入してきた。

「10年間、フォードの車両を走らせてきたが、メーカー自体と公式な関係はないため、客観的に見ればふたたびフォードを選ばなくてはいけない義理はない」と付け加えたバートラム代表。

「しかし直近の1年でフォードが新型モデルを発売したこともあり、我々はこのシャシーを評価し検討することにした。新型フォーカスは単なるマイナーアップデートではなく、シャシー構造はBTCCの規定に最適だという結論に達した」

「それは設計面でいくつか先進的なデザインを含み、従来までとは非常に異なるレベルのシャシーを備えていたんだ。もちろんNGTCの前後共通サブフレームを使用することで先代のノウハウを引き継ぐが、新型は素晴らしい素性を備えており、上手くいけばその部分が2020年型に現れることになるだろう」

2019年シーズンは未勝利に終わり、チームランキングでも7位に留まった
ファクトリーには、ドイツから新型フォーカスSTのホワイトボディが続々到着している

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