そのグエリエリがスタンディングでダッシュを決め、2番手に浮上して1コーナーへ突入したレース2だったが、WTCRのタイトルコンテンダーはスピードを殺しきれずクリップ付近にいたリバースポールのガルシアに接触。

 なんとか堪えてマシンの体勢を立て直したガルシアだったが、この余波でフロントロウ発進だったアウディのゴメスがインサイドに巻き込んでスピンを喫し、首位攻防から脱落する形となってしまう。

 ガルシア、グエリエリ、そしてヒュンダイのバルディと続いてオープニングラップを終えた先頭集団は、その後も緊張感の高い接近戦を展開。eシリーズ初勝利に向け千載一遇のチャンスとばかりに、シビック同士のドッグファイトを繰り広げた2番手グエリエリだったが、レース時間が残り15分を切った時点で決定的な瞬間が訪れる。

 オーバーテイクポイントのヘアピンでクロスラインを仕掛けたグエリエリがついにガルシアを捉え、仮想空間でのトップランを手にすると、そのままコントロールラインを通過して3台は1コーナーへとなだれ込む。

 ここが勝負どころと考えていたのは3番手バルディも同様で、まずはラインを乱したガルシアを仕留めて2番手に浮上すると、そのまま首位グエリエリとの差を一気に詰め、1コーナーでワイドな進入ラインを取るグエリエリを執拗に追い詰めていく。

 WTCRレギュラーとして寧波のコースを熟知するグエリエリ、2019年Esports WTCRチャンピオンであるバルディの勝負は、レースが残り5分となったところでついにバルディが動き、コース中盤のヘアピン進入でインをズバリ。

 追いすがるグエリエリを振り切りハンガロリンク、スロバキアリンクに続く優勝をマーク。2位にWTCRレギュラー勢最上位となったグエリエリが続き、3位にWilliams Esportsのニコデム・ウィスニウスキー(ヒュンダイi30 N TCR)が入る結果となった。

「とてもエキサイティングなレース展開だったし、3戦目にして個人的にも非常に楽しめたよ」とレース後に振り返ったグエリエリ。

「今回は僕のレースペースも競争力があり、首位を争ったバルディとは素晴らしい戦いを繰り広げることができた。でも結局、彼は僕を後ろから押してスペースを作り、僕をワイドラインに押しやったことで勝機を得た。それはおそらく、ルール遵守の精神からはかけ離れたやり方だと思っているけどね」と、リアルドライバー初のeスポーツポディウムを獲得しながら、前戦同様の苦言を呈すことも忘れなかった。

 いよいよ残すは最終戦のみとなった『pre-season Esports WTCR』は、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットが舞台に。こちらもすでにタイムアタックを実施中で、5月12日に予選終了、同月18日に決勝の模様がライブストリーミングされる。

R2中盤でついに首位浮上に成功したグエリエリだったが、M1RA Esports team所属のゲルゲ・バルディ(ヒュンダイi30 N TCR)に捉まり惜敗の2位

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