このエレクトリックGT選手権の構想は今年の3月に発表されたもので、シリーズは全10チーム、20名のドライバーによるコンペティションを想定している。

 使用されるマシンはテスラのロードカーである『モデルS P95+』をベースにGT仕様のモディファイを施したもので、欧州のサーキットを中心に転戦。20分のフリー走行、30分の予選、60kmの決勝2ヒートを、1デイで開催するというアウトラインとなっている。

 同じくフルEVのモータースポーツ・カテゴリーとしてシングルシーターの『フォーミュラE』が存在しているが、同選手権を統括するアレハンドロ・アガグCEOは、選手権創設発表時に、この電気GT選手権とのリンクを「歓迎する」と話していた。

「エレクトリック・レーシングの選択肢が増えることは良いことだ。多くの人々が電動車両の革新に立ち会い、進化した電気自動車を手にすることでその恩恵を受けるわけだからね」と、アガグ。

「それはとてもクールなことだし、彼らの成功を祈っている」

「彼らはパーマネント・サーキットでの開催を望んでいるようだが、もし我々のパッケージと併催できるなら面白いだろう。物理的にもそれは可能なはずだ。ただし、我々の使用するFIAグレード3の市街地コースの場合、マシン重量と速度による安全性がどうかは検証する必要があるだろう。もしテスラでウォールにヒットしたら”非常に高くつく”とは思うけどね(笑)」

ポールリカールでステアリングを握ったハインツ-ハラルド・フレンツェン
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主なGTマシンのドライブは、ニュル24時間でのグンペルト・アポロ以来となる
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