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海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.10.25 13:11

TOYOTA GAZOO Racing NASCARタラデガ レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing NASCARタラデガ レースレポート

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第19戦 fred’s 250
開催日:10月22日

“トヨタ・タンドラ”6台がトップ10フィニッシュ
トヨタ勢は4人全員が“ラウンド・オブ・6”へ

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第19戦「fred’s 250」が10月22日(土)にタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。

 今季よりトラック・シリーズでも採用されることとなった終盤のプレーオフ“チェイス”。トラック・シリーズは全7戦、3戦毎に下位の2名ずつが脱落していく。今大会はその第3戦で、次ラウンドへ向け8名から6名へと“チェイス”対象ドライバーが絞られることとなる。

 今季のチェイス“は、最初の8名中、トヨタ勢が4名進出。その中でも、18歳のルーキー、ウィリアム・バイロンは“チェイス”初戦で勝利を挙げ、いち早く次ラウンド進出を決定。残る3名も上位フィニッシュを続け、全員揃っての次ラウンド進出を目指した。

 同シリーズのタラデガ戦は、2006年から行われているが、トヨタはこの10戦中8勝と強さを見せており、特にここ2年は“チェイス”入りを果たしたティモシー・ピーターズが連勝を飾っている。

 22日(土)午前9時半からの予選に続き、午後0時23分に2.66マイルスーパースピードウェイを94周(250.04マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。

 序盤から、“チェイス”を争うライバルがトラブルに見舞われたり、“ビッグ・ワン”に巻き込まれるなど波乱の展開となった。

トヨタ勢最上位の3位でフィニッシュ。ランキング3位に浮上し“チェイス”次ラウンド進出を決めたティモシー・ピーターズ(#17:先頭)と10位でフィニッシュしたウィリアム・バイロン(#9:2番手)
トヨタ勢最上位の3位でフィニッシュ。ランキング3位に浮上し“チェイス”次ラウンド進出を決めたティモシー・ピーターズ(#17:先頭)と10位でフィニッシュしたウィリアム・バイロン(#9:2番手)

 トヨタ勢最上位の予選6番手からスタートしたピーターズは上位争いを展開。中盤、ピット作業時の給油ミスでポジションダウン。

 60周目には14台が巻き込まれる“ビッグ・ワン”が発生し、ピーターズ、バイロンらも巻き込まれたが、ダメージはそれほど大きくなく、無事首位と同一周回で上位争いに復帰した。

 クラフトンは序盤後方に下がってアクシデントを避ける作戦を採り、中盤に入るとポジションアップ。一時は3位を走行したが、終盤、エンジン系のトラブルに見舞われ、レースを終えることとなった。

 このクラフトンのアクシデントによりイエローコーションが出され、レースは残り2周で再スタート。3位で再スタートを切ったピーターズはドラフティングパートナーに恵まれず、ポジションアップはならず。3位でフィニッシュ。ルーキーのリコ・アブリューが4位で今季2度目となるトップ5フィニッシュ。

 5位にベル、8位にカップ・シリーズを戦うマーティン・トゥルーエクス・Jr.の実弟、ライアン・トゥルーエクス。9位にマット・ティフト、10位にバイロンが入り、トヨタ勢は6台がトップ10フィニッシュを果たした。

 今大会の結果、ピーターズはランキング3位に浮上しランキング1位、2位のバイロン、ベルと共に“チェイス”次ラウンド進出。今大会リタイアに終わったクラフトンだったが、ライバルの2台が序盤戦でレースを去ったことと、前戦までのマージンにも助けられ、6位で次ラウンド進出。

 6名によって争われる次ラウンド“ラウンド・オブ・6”を、トヨタ勢4名が占め、最終戦への進出権を賭けた3戦が開始される。

 次戦第20戦は10月29日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催される。

ドライバー ティモシー・ピーターズ:
「我々のチームは本当に素晴らしく、スーパースピードウェイでは特にいつも良いレースが戦えている。チームの皆の努力のおかげで最高の“トヨタ・タンドラ”を用意してくれているので、あとは私が最高のパフォーマンスを引き出すだけだった。クルーチーフとピットクルーも良くやってくれた。次の3戦へ向けて準備は出来ている」

<キャンピング・ワールド・トラック・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、全23戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。開幕からの16戦全ての決勝に出場し、ランキング30位以内に入った上で、シリーズ戦勝利を挙げたドライバーと、ランキング上位のドライバーから8人が選抜。

“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位2名が脱落しポイントをリセットして次ラウンドに進む。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。


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