続くレース2はリバースグリッドの4番手から発進したバリチェロが主役を演じ、このヒートに向けレース1で燃料とタイヤをセーブして7位に終わっていた男は、レースペースに勝る序盤からコース上の勝負を制して首位浮上に成功。そのまま義務ピットを挟んでファステストラップを刻み戦略どおりの勝利を挙げ、新たな愛機カローラでゴイアニア最多勝となる5勝目を飾っている。
「この熱と肉体的な要求を伴うドライビングの喜びは何物にも代えがたい。再びドライブできる日が来るなんて最高の気分だよ。ファンがいないトラックではあるけれど戻ってこれたのは大きな喜びで、SCBやゴイアニア、そして完璧な準備を果たしたトヨタ、すべての人々におめでとうとありがとうを言いたい」と、喜びを語ったバリチェロ。
このレースでのさらなるハイライトは、バリチェロの背後で表彰台を分け合った2位ピケJr.と3位バプティスタのふたりで、ともにレース1で下位に沈んでいたふたりはタイヤ選択の自由度を優先するべくピットスタートを選び、戦略を最大限に活用。
中盤には車両火災の影響でセーフティカーが導入されたことも助けとなり、ピケJr.は開幕戦で早くもSCB自己最上位を獲得。3位のバプティスタは自身も数カ月前にCOVID-19に感染し、ICU(集中治療室)まで経験した闘病生活からのカムバックを祝う初表彰台となり、これでトヨタ・カローラがレース2表彰台独占の結果を得ている。
続くSCBストックカー・ブラジルの2020年シーズン第2戦は、8月22~23日の週末にインテルラゴスでの高額賞金戦“ミリオン・レース”の開催が予定されている。


