また、こちらもレースでの採用が予定されるEnel X製の非接触型急速充電システムのテストも実施され、9%から98%へのチャージも確認された。

 WSCグループのETCRプロジェクト責任者でもあるマウリシオ・スラビエロは「COVID-19の影響で長いあいだ待たされていたが、ようやく前進することができた」と、成功裏に終えたテストの成果を口にした。

「ETCR初の車両となるヒュンダイ・ヴェロスターN ETCRのシステム統合作業が無事に完了し、10月末から11月にかけてアルファロメオやクプラへのインストール・プロセスに道筋をつけることができたのにも安堵している。MGも12月初旬までには車体が完成する予定で、それぞれの車両は公認手続きへと進むことになる」と説明するスラビエロ。

「その承認が完了すれば、各マニュファクチャラーはさまざまなチャンピオンシップ用に個別のレースカーを製造できるようになるはずだ」

 この電動ラボ・カーのチームは、この後もさらなるトラックテストのためにイタリアへと向かい、最終納品前のバッテリーに関してレース環境のシミュレーション実施を予定。すべての電気システムを最適化できるよう分析ツールを用いて解析作業に取り組む計画だ。

 また、このETCRシリーズに向け『アルファロメオ・ジュリアETCR』での参戦を表明しているロメオ・フェラーリは、そのリーディングドライバーとして2017年TCRインターナショナル・シリーズ王者でもあるジャン-カール・ベルネイを起用するとアナウンス。2020年のWTCR世界ツーリングカー・カップでのプログラムに続き、電動車両の開発も託すことを決めた。

「このユニークな新プロジェクトに貢献できることをうれしく思う。私を信じ、ドライバーとしての自信を再確認させてくれたロメオ・フェラーリの面々には感謝を捧げたい。新型車両の開発は経験があるけれど、電動はもちろん初体験だ。革新的なピュアETCRのコンセプトはそれだけで非常に魅力的で、やる気が湧いてくるね」

 ベルネイは10月8日にデンマークのコペンハーゲンで実施されるピュアETCRのシリーズラウンチに登場予定で、現在も最終的な製造作業が急ピッチで進められているアルファロメオ・ジュリアETCRのデモンストレーション走行を担当し、電動車両のステアリングを握る予定となっている。

Enel X製の非接触型急速充電システムのテストも実施され、フロア面からの給電で9%から98%へのチャージも確認された
Enel X製の非接触型急速充電システムのテストも実施され、フロア面からの給電で9%から98%へのチャージも確認された
グッドイヤーのワンメイクタイヤ用テストも実施され、TCSオフでの動作や、路面埋め込み式スピードセンサーのテストも行われた
グッドイヤーのワンメイクタイヤ用テストも実施され、TCSオフでの動作や、路面埋め込み式スピードセンサーのテストも行われた
『アルファロメオ・ジュリアETCR』のレースドライバーに抜擢されたジャン-カール・ベルネイ
『アルファロメオ・ジュリアETCR』のレースドライバーに抜擢されたジャン-カール・ベルネイ

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