●F1マシンのテストに参加

 バーレーンでのレースまで2ヶ月のブランク期間に突入したFIA-F2。そんな11月アルファタウリから角田がイモラで2018年型マシンを走らせるニュースが飛び込んできた。

●ジェットコースターのような最終バーレーン2連戦

 第11戦バーレーン。フリー走行では3番手タイムとマシンの調子は上々。しかし予選では痛恨のスピンを喫し最後尾グリッドからレース1を出走することとなってしまった。

 だが角田は持ち前の冷静さと速さを発揮し次々とライバルをパス。終盤にライバルのタイムが落ちてきたところでフレッシュなタイヤを使い追い抜いていく戦略も組み合わさり、セーフティカーも入らなかったレースで6位入賞を果たした。

 この流れに乗って好成績が期待されたレース2、ヘルムート・マルコ博士(レッドブル・モータースポーツコンサルタント)からも「明日は勝てよ」と激励を受けた角田だったが、オープニングラップの接触が原因で後退。 15位フィニッシュとなり無得点でレースを終え、ランキングも5位となってしまった。

●強心臓ぶりを発揮した最終戦

 そして迎えた最終決戦は高速レイアウトを採用したバーレーンでのレース。その予選で角田は渾身のアタックを決め今季4度目のポールポジションを獲得。もちろんルーキー最多だ。

 そしてレース1がスタート。蹴り出しは悪くなかったがインをつかれ、さらに後方からもう1台パスされ3位に後退。しかし無理はせずタイヤを労わりながらチャンスを伺う走りに徹する。

 44周目、ついに首位を奪還しトップチェッカー。今季3勝目を上げ、最終レースを待たずして選手権4位以内を確定させた。


 迎えた最終戦レース2。8番グリッドスタートの角田は堅実な走りを見せ、ライバルのタイヤがタレてきたタイミングを見逃さず確実にオーバーテイクを繰り返す。ファイナルラップの最終コーナーまでバトルし2位をゲット、今季7度目の表彰台を獲得した。


●ルーキー最高位でアントワーヌ・ユベール賞

 シーズン3位はもちろんルーキー最高位。ドライバー・オブ・ザ・イヤーに加えて、新人賞に該当するアントワーヌ・ユベール賞を受賞した。


 この賞を受賞した角田は「アントワーヌ・ユベール賞を受賞できたことは、これ以上ない名誉です! 彼のドライビングは僕にいつもインスピレーションを受け、これからも与え続けてくれます。ありがとう、アントワーヌ」とツイートした。

 ランキング3位を獲得しスーパーライセンスポイント40点を獲得した角田。FIA-F2シーズンが終了した今、朗報が待ち遠しい。

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