「エンジニアリング面と商業上の利益を高めるため、双方のリソースをトラック上でもサーキットの外でも共有することにした。トニーの経験とエネルギー、そして一流の企業ホスピタリティやチームの名声は、ファンやスポンサーにとって強力なリターンをもたらすだろう」

 一方、チーム残留を決めた新王者サットンも「チャンピオンシップ優勝パッケージを解散することは賢明な判断じゃないはずだからね」と、王座防衛に向けた意欲を示した。

「2020年は忘れられない年だった。新しいマシン、新しいチーム、そして最後に3つのチャンピオンシップ獲得という望外の成果を手にしたんだからね」と、シリーズ最終戦で宿敵コリン・ターキントン(BMW330i Mスポーツ/チームBMW)を撃破したサットン。

「この決定はチームメイトを継続し、新しいシーズンをまた続きから始められることに加え、冬の間は集中的にテストプログラムに取り組むことができるというボーナスももたらす。そんな2021年に向け、ボードレーとチーム・ハードが加わったのも良いニュースだ」と続けたサットン。

「なぜなら、グリッド上に3台目のインフィニティを置くことは、多くの点で利益をもたらすからだ。週末を通してマシン、コンディション、セットアップの方向性で素早い判断や変更点を導き出し、開発をスピードアップすることができるからね」

「僕の個人的な目標は、2020年開幕前にクルーとともに定めたものと一緒だ。僕らが最初に設定したのは、とにかくまずレースで勝つことだった。それは今季も変わらない。しかもすでに1シーズンを終え、マシン習熟が進んでいるという利点もある」

「各トラックでレースを経験しているという事実に加え、2020年はタイトル獲得のオマケまでついた。つまり2021年も各週末に挑むための適切な準備ができていて、僕らが望むものを得るために、より適切な方向へ明確に進むことができる。つまり、2021年もレーザーツールス・レーシングで戦うのは最高の判断だと言っていいね!」

ドライブ初年度ながら、元ファクトリーカーの潜在能力を引き出し、見事に自身2度目のタイトルを獲得したサットン
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エイデン・モファット(左)とは2年目のタッグ。3台目のマシンとのデータ共有強化で、タイトル防衛を狙う
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