2019年にはヒュンダイ・モータースポーツのジュニア育成ドライバーにも指名されたジェシカは、WTCRにフル参戦する初の女性ドライバーとして、今季から創設の“FIA Female Driver Title(FIA女性ドライバー・タイトル)”を争うことになる。

「競合次第ではあるけれど、私が開拓者としてWTCR初の女性ドライバーになるのはいつも夢見ていることであり、モータースポーツに興味を持ち、参入し、続けていく女性たちの刺激と後押しになれればと思っている。できる限りプッシュしたいし、新しいシーズンが始まるのを楽しみにしている」とジェシカ。

 一方、クプラ・レーシングの前線部隊を担うゼングーは、昨季から新型クプラ・レオン・コンペティションTCRを走らせてきたが、2021年に向けてはその体制を4台に拡充すると発表。そのうちの2台を、アズコナとジェネに託すとアナウンスした。

 新たに始まるTCRのEVシリーズ、PureETCR(ピュアETCR)でもクプラを代表して参戦するこのペアは、デビューイヤーに地元スペインのモーターランド・アラゴンで挙げたアズコナの勝利を再現すべく、さらなる成功を目標に掲げる。

「こうしてWTCRで引き続きクプラと戦えてうれしい。勝利を挙げた2年を経て、2021年の目標は世界タイトルを争うことしかない。ジョルディ(・ジェネ)のような経験豊富なドライバーの隣で競争力を高め合い、レオン・コンペティションTCRから最高のパフォーマンスを引き出すことに集中したい」と意気込むアズコナ。

 一方、世界的なシリーズ戦の舞台としては、ランキング3位を獲得した2015年のTCRインターナショナル以来の復帰となるジェネは、待望のWTCRデビューに向け「彼らのような水準のドライバーたちと戦えることに、心からワクワクしている」と抱負を述べた。

「ご存知のとおり、私は開発ドライバーとしてクプラ・レオン・コンペティションTCRの初期段階から関わってきたので、このモデルに何ができるかを熟知しているつもりだ。優秀なミケルと協力して戦えれば、本当にエキサイティングなシーズンになるだろうね!」

4台体制へと拡充するゼングー・モータースポーツは、エースのミケル・アズコナ(左)に加えてジョルディ・ジェネを起用する
クプラ・レオン・コンペティションTCRの開発ドライバーも務めてきたジェネが、どんなパフォーマンスを見せるか

本日のレースクイーン

石鳥まいいしどりまい
2025年 / スーパーGT
TWS PRINCESS
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円