明けた日曜午前のタイムトライアルは、プールAではエクストロームが、プールBではアズコナがそれぞれ最速タイムを叩き出し、クプラ陣営が両プールそれぞれのポールポジションを獲得。

 しかし、スーパーファイナルAではもうひとつのハンガリー“支援”チームであるロメオ・フェラーリ-M1RAの逆襲にあい、コペンハーゲンでの週末最多得点者エングが、エクストロームを破り72点を獲得。この時点で暫定首位に躍り出た。

 一方、スーパーファイナルBの勝負に臨んだアズコナは、1コーナーこそホールショットを奪ったものの、追い縋るヒュンダイのベルネイやルカ・フィリピのアルファロメオに最終セクターで並ばれ、一時リードを奪われる厳しい展開に持ち込まれる。

 しかし、ホームストレートでクプラの優位性を立証したアズコナが首位を奪還すると、続く1コーナーのブレーキング競争で2台は接触。クプラはなんとか先頭を維持したものの、マシンにダメージを負ってしまう。

 さらにその背後では、同じくクプラをドライブする地元出身ドライバーのダニエル・ナジー(セアト・クプラ e-Racer/ゼングー・モータースポーツXクプラ)も肉弾戦を展開し、フィリピのアルファロメオとボディワークを破損させながらのバトルを繰り広げる。

 するとバリアを擦りながら応戦したアルファロメオのカウルが左リヤタイヤをカットし万事休す。レース後にはこの接触のペナルティとして、3位ナジーに20ポイント剥奪が言い渡された。

 波乱満載のヒートは最終的にベルネイを抑え切った満身創痍のアズコナ勝利でフィニッシュを迎え、タイムトライアルのボーナスも加えて週末に獲得可能な最大得点の77ポイントを加算し、ランキング3位に浮上してハンガリー戦を終えている。

「タイムトライアルとスーパーファイナルでは、JK(ジャン・カール・ベルネイ)が僕のリヤバンパーにとても近く、あまり快適ではなかった。だから、かなり早い段階でパワーアップを多く使用する必要があると感じていた。マシンはとても感触が良く、最後は少しギャップを作ってリラックスすることができたよ」と、シリーズ初2度目の“King of the Weekend”獲得のアズコナ。

 これでランキング首位のエクストローム以下、5位のバプティスタまでタイトル獲得の権利が残されたETCR初年度シーズン。世界初のオールエレクトリック・マルチブランド・ツーリングカーのタイトルは10月15~17日の最終戦、フランス・ポー-アルノー“E-サーキット”で決することになる。

安定感が光るマティアス・エクストローム(セアト・クプラ e-Racer/Zengő Motorsport X CUPRA)は3位で終え、ランキング首位をキープ
地元出身のダニエル・ナジー(セアト・クプラ e-Racer/Zengő Motorsport X CUPRA)もバトル2で勝利するなど速さは見せた
初年度シーズンで優位に戦いを進めているZengő Motorsport X CUPRA(ゼングー・モータースポーツXクプラ)

本日のレースクイーン

遠宮早織とおみやさおり
2026年 / スーパー耐久
ELECTRO IMAGING EL Girls
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年6月号 No.1620

    [特集]新世代F1テクノロジー新解釈
    パワーユニット、エアロ、足まわり
    ──世界一の知恵比べを読み解く

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSU 2026 マフラータオル(DRIVER)

    2,500円