■フォーミュラV8 3.5は見ごたえのあるシリーズ
17年に向け、チャンピオン争いのできるチームへの移籍を検討しているという金丸は12月初旬にヘレスで行われたテストに、16年のチームタイトルを獲得したアーデン・モータースポーツから参加した。
「第7戦のモンツァの時期にはすでにアーデンからアプローチが来ていて、今回のテストで乗ることになりました。コースインして、すぐにテオ・マーティンとのクルマ作りのコンセプトの違いに驚きましたね」と金丸。
「アーデンはフロントのグリップ力が高く、予選で戦えるクルマだと感じました。当然、成績も上向くはずで、自分にとっても新たなステップになる。17年はアーデンから参戦できたら最高ですし、楽しみですね」
フォーミュラV8 3.5の17年シーズンはFIA世界耐久選手権(WEC)との併催が決定しているほか、メキシコ、オースティン、バーレーンといった新たな開催地も追加される。日本での注目度も高まりそうな同シリーズの魅力について、金丸は「オーガナイザーのアルグエルスアリ氏が“ピュア・レーシング”をシリーズのコンセプトに掲げていて、良いサウンドのするV8・NAエンジンを使用することにこだわっています」と語った。
「ミシュランのタイヤもハイグリップで、なおかつ摩耗もそれほど大きくないために、つねにプッシュして戦う必要があり、体力的にもタフです。また、このサイズのフォーミュラのなかでは、レース中のオーバーテイクも多いので、見ごたえのあるシリーズだと思います」