そんななか迎えた今季ファイナルの土曜予選では、タイトル候補たちが直接対決の舞台を整える快走を見せ、今季は電動ツーリングカー選手権『ピュアETCR』にレギュラー参戦したロドリゴ・バプティスタ(アウディRS3 LMS/コブラ・レーシング)がレース1に向けたポールポジションを獲得。その隣の2番手にオリオラが並ぶフロントロウとなった。

 そのまま土曜現地14時からスタートが切られた週末オープニングヒートでは、初戴冠に燃えるオリオラが会心のレースを見せ、グリッドを離れた直後にアウディを出し抜きラップリーダーの座を奪っていく。

 2番手に落ちたバプティスタの背後にはドリアン・マンシーラ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/スクアドラ・マルティーノ)と、オリオラの僚友で自身もタイトル候補であるラファエル・レイス(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/W2レーシング)のホンダ勢が迫り、アウディにプレッシャーを掛け続ける。

 この展開でオリオラを追うことが叶わず、終盤まで背後のシビック2台に対し防戦を強いられたバプティスタは、10周目にはついにポジションを失い4番手に陥落。しかしその直後、マンシーラのシビックが不運にもパンクを喫して後退し、アウディはなんとか表彰台圏内の3位でフィニッシュ。

 2位レイスの3.5秒前方ではオリオラがトップチェッカーを受け、ランキング2位のバプティスタに対し22点のマージンを稼ぐことに成功。2021年最終レースでの逆転タイトルに向けては、オリオラがリタイヤでバプティスタが勝利する必要がある厳しい条件となった。

 明けた日曜現地時間9時開始のレース2は、リバースグリッド後方から巻き返したオリオラに対し、バプティスタは車列中団でスタックし4位フィニッシュが精一杯。

 第7戦の同じくレース2でキャリア初勝利を挙げていたファブリツィオ・ペッツィーニ(リンク&コー03 TCR/PMOモータースポーツ)が再びのウイニングドライバーとなり、ファイナルラップでエルネスト・ベッソーネ(プジョー308 TCR/PMOモータースポーツ)を仕留めたオリオラが2位でチェッカー。この瞬間に史上初のTCRサウスアメリカ・タイトルが決することとなった。

レース1を制覇し、レース2でも2位表彰台フィニッシュを達成したオリオラが、文句なしのシリーズチャンピオンを決めてみせた
レース1を制覇し、レース2でも2位表彰台フィニッシュを達成したオリオラが、文句なしのシリーズチャンピオンを決めてみせた
初代TCRサウスアメリカ・シリーズ王者となったぺぺ・オリオラとW2 Racing
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