デイトナでの復帰戦を前に、ウィケンスは同じくデイトナで行われる“ロア・ビフォア・ロレックス24”でのプレシーズンテストで、エラントラN TCRの最初のラップをマークする予定だ。

 なお、下半身不随の彼はマシンをハンドコントロールシステムを用いて操縦する。このシステムはブライアン・ハータ・オートスポーツのテクニカル・ディレクターであるデイビッド・ブラウンと、開発技術者のジョナサン・ゴームリーによって設計されたもの。

 同システムは、指で引っ張る金属製のリングがクルマのブレーキペダルに接続され、スロットルとギア変更に用いるパドルもステアリングホイールに配置されている点が特徴だ。また、ウィケンスとマシンをシェアするウィルキンスが通常どおり足でスロットルとブレーキを操作するために、スイッチひとつでハンドコントロールを無効にすることができるようになっている。

「今日はチームとして、またロバート・ウィケンスのファンとして、私たちにとって記念すべき日だ」と語るのは、チーム代表のブライアン・ハータだ。

「我々はロバートのリハビリを見守り、彼の多くのファンとともに彼の決意と献身に驚嘆してきた」

「そんな彼が我々のヒュンダイ・エラントラN TCRで、プロのモータースポーツシーンに復帰することを発表できることは、本当に素晴らしいことだ」

「ヒュンダイの素晴らしいサポートと、ロバートが本来いるべき場所に戻るための道を築くのを手伝ってくれた彼らに感謝している」

ブライアン・ハータ・オートスポーツのヒュンダイ・エラントラN TCR(右)
ブライアン・ハータ・オートスポーツのヒュンダイ・エラントラN TCR(右)
ヒュンダイ・エラントラN TCRに装備されたハンドコントロールシステム。ステアリングの奥のリングがブレーキとつながっており、手前に引くと制動が掛かる
ヒュンダイ・エラントラN TCRに装備されたハンドコントロールシステム。ステアリングの奥のリングがブレーキとつながっており、手前に引くと制動が掛かる
チームメイトのマーク・ウィルキンスは足でペダルを操作するため、ボタンひとつでハンドドライブを解除することができるようになっている
チームメイトのマーク・ウィルキンスは足でペダルを操作するため、ボタンひとつでハンドドライブを解除することができるようになっている

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