一方、わずかに届かなかったカイル・ブッシュも「最後までタイヤをマネジメントし、必要なことはすべて完璧にやっていた」とレースを振り返った。

「ここでポールを獲得し、ラップをリードして、前線で戦い続けたが、それだけだった。残念なことに、最後の3周もタイヤのグリップに気を配りながらチャンスを狙ったが、わずかに過熱してスモークを上げただけで終わったね。フィニッシュもアンダーグリーンだったし、混沌や波乱の要因がないレースで勝てなかったのはガッカリだ」と語ったブッシュ。

「でも、僕の息子(ブレクストン・ブッシュ)には『おめでとう』を言いたい。彼は昨日(ミジェットで)勝ったんだ、本当にカッコいいね。僕も彼に合わせようとしていたんだけど……彼は最近僕よりも勝利数が多いから、誰かが彼に契約書を送ったほうがいいね(笑)」

 勝者ロガーノの言葉どおり、NASCARがチケット購入を通じて追跡した結果、多くの新しいファンが参加した同イベントは、会期中のTwitterで米国No.1トレンド入りを果たす反響を得た。

「新しいNext-Genモデルにとって、このイベントは耐久性、耐衝撃と強度、ドライブラインなどさまざまなことに関して、我々がセットアップしたトラックで行うことができるもっとも厳しいテストだったはずだ。そこから大きな学びが得られるだろうし、全体としてこのクルマのデビューは本当に成功したと言っていい」と語るのは、NASCARのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・レーシングデベロップメント・オフィサーを務めるスティーブ・オドネル。

「そして今回のイベントが実証したのは、開催地に関して誰もがオープンだという事実だ。NASCARを招待したい希望があれば、それは我々に機会を開くだろうし、例えばこれまではヨーロッパに行っても、どこかにトラックを建てるかロードコースに行かなければならなかった」

「でも、この元オリンピック会場でもあるフットボール専用スタジアムにオーバルを建造し、クールなスタジアムでレースを開催できることを証明した。機会さえあれば、我々はどこにでも行けることが実証されたんだ!」

チームメイトと絡み、惜しくも兄弟同時のファイナル進出を逃したカート・ブッシュ(23XI Racing/トヨタ・カムリ)
オースティン・シンドリック(Team Penske/フォード・マスタング)やブラッド・ケセロウスキー(RFK Racing/フォード・マスタング)らも1/4マイルオーバルの餌食に
初開催地でのイベントを成功させた新生NASCARは、2月20日に伝統のデイトナ500で開幕の日を迎える

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