そのPPIHCに投入されるフォード・パフォーマンス・スーパーバン4は、前述のとおりフォード・パフォーマンスと元WRC世界ラリー選手権ドライバーのマンフレッド・ストールが率いる技術集団STARDの共同作業として製造され、容量50kWhの超高性能セル採用のバッテリーに全輪駆動システムを搭載し、特徴的なカーボンコンポジット製ボディとFIA仕様のロールケージ、および調整可能な回生ブレーキを備える。

 すでに同車は昨年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでもお披露目されており、その際にはデュマが走行を担当。また、直近にはレッドブル・レーシングとの「戦略的パートナーシップ協定」を結び、同社のRBPTを通じて2026年からのF1参入を発表した際、現レギュラーを務める王者マックス・フェルスタッペンも、公開された動画の中でステアリングを握っていた。

「このスーパーバン4には、これまでに開発された世界でもっとも強力な電動パワートレインのひとつが搭載されている」と説明するのは、STARDの現CEOであるミヒャエル・サコウィック。

「このクルマはこれまで製造された中でもっとも用途の広い電動レースカーの1台でもあり、グッドウッドの丘を登り、WRCのターマックステージなども走破した。今、それをPPIHCに送り出すことは非常にエキサイティングだね。この取り組みには多くの労力が費やされており、STARDもその一部であることを誇りに思っている」

 これが通算8回目の参戦となるデュマに対し、PPIHCのエグゼクティブ・ディレクターであるメリッサ・アイコフも「ここでロマンがレースをするのを見るのは、いつだって楽しみなこと」と歓迎の意を示した。

「象徴的なアメリカのブランドであるフォードとフォード・パフォーマンスを、こうしてパイクスピークにお迎えできることをうれしく思います。誰もがフォード最新の技術革新を見て、伝統のマウンテンでのパフォーマンスを見たいと思っています。そこにデュマが座っていることで、誰にとっても印象的なエントリーになることは間違いないでしょう」と続けたアイコフ。

「彼は一貫して真剣な競争相手であり、見るのが楽しいユニークなビルドでコロラドに到着しています。それは今年も例外ではありません。彼らのフォード・パフォーマンス・スーパーバン4は、観客を喜ばせること間違いなしでしょうね!」

最高出力は約2000PSを発生し、0-100km/hは「およそ2秒以下」という驚異の性能を誇る
容量50kWhの超高性能セル採用のバッテリーに全輪駆動システムを搭載し、特徴的なカーボンコンポジット製ボディとFIA仕様のロールケージ、および調整可能な回生ブレーキを備える
「PPIHCこそ、我々フォード・パフォーマンスにとって完璧な次の目的地だ」と同社グローバルディレクターのマーク・ラッシュブルック

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