ルイス・ハミルトンがモナコに続いてカナダでも他者とクラッシュしたことを受け、元チャンピオン、ニキ・ラウダはハミルトンのドライビングを激しく批判、FIAはハミルトンにペナルティを科すべきだと主張した。
モナコでフェリペ・マッサとパストール・マルドナドとのクラッシュについて、それぞれペナルティをとられたハミルトンだが、カナダ決勝では序盤にマーク・ウエーバーと接触した後、チームメイトのジェンソン・バトンとも接触、結局リタイアを喫することとなった。
ラウダはこの事故の後、FIAはハミルトンに対して何らかのペナルティを科すべきだと強く主張した。
「ハミルトンがやっていることは限度を超えている」と彼はRTLテレビの解説の中でコメントした。
「彼は完全に気が狂っている」
「FIAが彼を罰しないなら、私にはもうこの世界を理解することができない。どこかの段階でこういったジョークを終わらせる必要がある。あんなふうに走ってはならない。いつか誰かが殺される」
元F1チャンピオンでカナダでレーススチュワードを務めたエマーソン・フィッティパルディは、レースの前に、ハミルトンはアグレッシブすぎるとブラジルのウェブサイトTotalraceに述べていた。
「ルイスは素晴らしい才能を持った世界チャンピオンだ。だが時々オーバーテイクする際にアグレッシブになりすぎる」
「モナコではフェリペ(・マッサ)を危険な状況に追い込んだ。アグレッシブになるにも限度があるべきだ。他者を尊重し、その上で競争力を発揮しなければならない」
カナダGPではハミルトンにはペナルティは科されなかった。