モナコGP後にスチュワードおよび他のドライバーを激しく非難したルイス・ハミルトンは、その後、彼らに対して謝罪を行った後、FIA会長ジャン・トッドにも謝罪の手紙を送った。トッドはこれを受け入れ、ハミルトンはペナルティを免れた。
モナコ決勝でハミルトンはフェリペ・マッサとの接触の後にドライブスルーペナルティを科され、レース終盤のパストール・マルドナドとの接触に関しても、レース後20秒加算のペナルティを与えられた。
ハミルトンは、レース後スチュワードを激しく非難し、スチュワードの裁定は「とんでもないジョークだ」と言い、自分にペナルティが集中するのは「たぶん僕が黒人だからだろう」と述べた。その後ハミルトンはスチュワードのもとを訪れ、謝罪している。
また、ハミルトンはマッサとマルドナドとの事故は相手が悪いと主張、「彼らドライバーは全く話にならないよ。こんなのばかげている」と怒りを見せていたが、それについても30日にtwitterを通して謝罪した。
ハミルトンはF1の評判を落とす行為を行ったとして、FIAから処罰される可能性があるとみられていたが、トッドは、Telegraph Sportに対し、ハミルトンから謝罪の手紙が来たことを明かすとともに、自分はそれを受け入れ、ハミルトンがこの経験から学習することを望むと述べた。トッドはハミルトンの謝罪を受け入れる手紙を書き、ハミルトンはそれに対して感謝し、今回許されたことによって自分は向上すると述べたという。
「私としてはルイスの発言は受け入れがたいものだった。しかし過剰反応はしたくなかった」とトッド。
「我々の裁判所にこの問題の対処を依頼することもできたが、正式に手続きを進めはしなかった。彼はスチュワードのもとに謝罪に訪れた。彼は父親と共にやってきた」
「法廷に問題を持ち出し、彼を6戦出場停止にした方がよかったのかもしれない。だが彼は私に手紙を書いてきた。私も彼に返事を書き、この問題は終わった」