イタリアGP終了時点での各F1ドライバーが使用したエンジンの数が明らかになった。エンジンの条件においては、タイトルを争う5人のドライバーの中では現在のポイントリーダー、マーク・ウエーバーが最も有利であり、ランキング3位のフェルナンド・アロンソが最も不利ということになる。
F1公式サイトが、各ドライバーがイタリアGP終了時までに使用したエンジンの数を発表した。
現在のレギュレーションではドライバーひとりあたり1シーズンの中で8基のエンジンを使用することが許されており、これを超えると10グリッド降格のペナルティが科される。すでにBMWザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサはベルギーGPで9基目のエンジンを投入、ペナルティを受けた。彼のマシンを引き継ぐニック・ハイドフェルドも、今後ニューエンジンを使用する場合には10グリッド降格される。
シーズン残り5戦、5人のドライバーが24点差の中でタイトルを争う中、新品エンジンをより多く残している方が有利な戦いができる。
ポイントリーダーのウエーバー(レッドブル・ルノー)の使用エンジン数は全ドライバーの中で最低数の6基。新品エンジンを2基残す彼は、タイトル争いの中で最も有利な立場にいる。6基しか使用していないのはランキングトップ5の中でウエーバーのみで、2位のルイス・ハミルトン、4位のジェンソン・バトン、5位のセバスチャン・ベッテルはそれぞれ7基を使用。3位のアロンソはすでに8基を使用しており、新品エンジンは残っておらず、ウエーバーに比べれば圧倒的に不利といえる。
使用エンジン数最少の6基なのは、ウエーバー、ロバート・クビカ(ルノー)、ビタリー・ペトロフ(ルノー)、ルーベンス・バリチェロ(ウイリアムズ・コスワース)と、ルノーエンジンの信頼性の高さが目立つ。メルセデス勢は、メルセデスGP、マクラーレン、フォース・インディアの6名が全員7基使用。フェラーリユーザーは、BMWザウバーの小林可夢偉、セバスチャン・ブエミとハイミ・アルグエルスアリのトロロッソ勢は7基だが、本家フェラーリチームのアロンソとフェリペ・マッサは8基すべてを使用、BMWザウバーのデ・ラ・ロサは9基目を使い、ペナルティを受けた。
[ドライバー別 使用エンジン数(イタリアGP終了時点)]
●マクラーレン・メルセデス
1 ジェンソン・バトン 7
2 ルイス・ハミルトン 7
●メルセデスGP
3 ミハエル・シューマッハー 7
4 ニコ・ロズベルグ 7
●レッドブル・レーシング・ルノー
5 セバスチャン・ベッテル 7
6 マーク・ウエーバー 6
●フェラーリ
7 フェリペ・マッサ 8
8 フェルナンド・アロンソ 8
●ウイリアムズ・コスワース
9 ルーベンス・バリチェロ 6
10 ニコ・ヒュルケンベルグ 7
●ルノー
11 ロバート・クビカ 6
12 ビタリー・ペトロフ 6
●フォース・インディア・メルセデス
14 エイドリアン・スーティル 7
15 ビタントニオ・リウッツィ 7
●スクーデリア・トロロッソ・フェラーリ
16 セバスチャン・ブエミ 7
17 ハイミ・アルグエルスアリ 7
●ロータス・コスワース
18 ヤルノ・トゥルーリ 7
19 ヘイキ・コバライネン 7
●HRTコスワース
20 山本左近 7
21 ブルーノ・セナ 7
●BMWザウバー・フェラーリ
22 ニック・ハイドフェルド (ペドロ・デ・ラ・ロサ) 9
23 小林可夢偉 7
●ヴァージン・コスワース
24 ティモ・グロック 7
25 ルーカス・ディ・グラッシ 7