ニコ・ヒュルケンベルグは、今年素晴らしいパフォーマンスを発揮し、高い評価を受けているにもかかわらず、F1トップチームに選ばれなかったことを残念に思っていると語った。しかし自分のキャリアはまだまだこれからだとも述べている。
フェルナンド・アロンソらが高く評価するヒュルケンベルグだが、2014年に向けてレッドブル、フェラーリ、マクラーレンに空きシートが生じたにもかかわらず、ヒュルケンベルグは起用されなかった。
現在はロータスと交渉中だが、ロータスは財政的な問題を解決できなければ、ヒュルケンベルグを選ぶことはできず、そうなれば彼はフォース・インディアに戻るか、ザウバーに残るほかなくなる。
トップチームに選ばれなかったことに関して落胆を感じているかとの質問に対し、ヒュルケンベルグは「確かに、少しがっかりしている」と答えた。
「でも一方で、僕はまだF1で3シーズン目に過ぎない。大きなチャンスをつかむまでもっと長く待たなければならなかったドライバーは何人もいる」
「もちろん、すぐにでも競争力のあるマシンに乗りたいと思うものだけど、一方で、どこかに居場所があるのは素晴らしいことだよ」
「フェラーリとは契約に近づいたけれど、実現しなかった。その理由は分かっている。マクラーレンは僕に関心がないようだ。なぜなのか、僕には分からない」
アブダビGPにおいて、クワンタム・モータースポーツの上層部は、ロータスチームの株式35パーセントを取得する契約はまとまり、あとはロータスに入金するのみだと述べていたが、まだ取引が完了してはいない。
この取引がまとまらなければ、ロータスは豊富な資金を持つパストール・マルドナドと契約することになりそうだ。
ヒュルケンベルグは、ロータスを待ち続けるだけでなく、来年に向けていいプランを確立できるよう他の選択肢についても検討していると語った。
「ロータスとクワンタムを待ち続けているような状態ではない。可能性のあるチームと正しい契約を結ぶため交渉し、すべてをいい状況に持っていくことが重要だ」
「ロータスの問題は何週間も続いており、今も継続中だけど、毎日彼らからの連絡を待ち続けているということではない」
「(決定が遅くなることでシートを失う)リスクがあるのは分かっている。慎重に状況を見守り、情報を追い続ける必要がある」
「いくつかのチームから関心が寄せられていて、いくつか選択肢やチャンスがある。それがある限りはF1に残れる可能性が高い。チャンスがひとつある限り、来年が近づいてきても心配はしないよ」