ニコ・ヒュルケンベルグは、ロータスから今季残り2戦に出場するというオファーを受けながら断ったのは、自分の将来にとってリスクが大きかったからだと語った。彼は、フェラーリがこの判断に関与したといううわさを否定している。
キミ・ライコネンが背中の手術のためにアメリカGPとブラジルGPの2戦を欠場することを決めた後、ロータスは代役としてベストのドライバーを起用しようと奔走した。
最終的にヘイキ・コバライネンとの契約に至ったものの、ロータスは当初、来季ドライバーの候補であるヒュルケンベルグにオファーをしていた。
ヒュルケンベルグは、魅力的なオファーだったが、来年以降のことを考えるとリスクが大きいと考えたと語った。
「もちろん魅力的な話だ。外から見ると、魅力的に思えただろう」とヒュルケンベルグはアメリカGPを前にコメントした。
「だが最後の2戦に出場することにはリスクが伴う。もっと大局的に、その2戦より先のことを見て、何が起こるかを考えなければならない。そのため僕らはこういう決断に至った」
「自分にとって未知の新しいマシンに乗り込むことになる。僕が乗ってすぐにロメイン(・グロージャン)に勝つことを人々が期待できたとは思わない。彼は今、とてもいい結果を出しているからね」
ヒュルケンベルグは、ロータスのファクトリーに行って、チームプリンシパルのエリック・ブーリエと2014年に関する話をしたことを認めた。
「ファクトリーに行ってエリックと、この2戦について、そしてその後のことについて直接話をした。来年のことも重要だからね」
ヒュルケンベルグは、交渉がまとまる直前になってオファーを断ったのはザウバーにエンジンを供給するフェラーリの意向であるとのうわさを否定した。
ロータスは今、メルセデスおよびフェラーリと、コンストラクターズ2位の座を激しく争っている。
「そんな話がどこから出てきたんだろう。さっぱり分からない。なぜその話が出たのか全く分からないよ」とヒュルケンベルグは述べている。