セバスチャン・ベッテルが、自身の公式サイトで発信している日本語のデイ・バイ・デイメッセージ。タイトルを決めた日曜日のメッセージが届いた。
10月9日 日曜日
「鈴鹿からこんにちは」
「今日のレースは、適切な言葉が見当たらないほど、本当に激しい戦いだったよ。そしていま、信じられないほど最高の気分に浸っている」
「そう、(今シーズンの)僕たちは常にワールドタイトルの保持を目指してきた。しかし、F1という世界は常に何が起きるかわからない。それが例え残り1ポイントであってもね」
「僕が思うに、僕たちが(今シーズンも)成功できた最大の秘密は、(昨シーズンの)成功体験に惑わされなかったことだ。僕たちは何事も階段を一段一段と上がっていくようにしてきた。そして、重要な案件を見逃さないよう気をつけてきたんだ。こうしたことは、本当にハードワークだし、常に仕事に集中してなければいけない。だからこそ、(レッドブル・レーシング)のチーム全員に感謝の気持ちでいっぱいだよ」
「彼らも彼女たちも、本当にすごい仕事をシーズンを通じてこなしてくれた。その彼らの頑張りを(尊敬し)、誇りに思っている。みんなのおかげで、この2連覇を成し遂げることができた。本当にありがとう。この感謝の気持ちは、サーキットのスタッフだけじゃなく、僕たちのファクトリーがある本拠地、ミルトンキーンズで、昼夜問わず頑張って働いてきた全スタッフに対しても感謝の気持ちでいっぱいだ。今日という日が迎えられたのも、彼らのおかげなのだからね」
「この喜びの大きさをうまく伝えることはできないけれど、この後、僕はイギリスに戻って、喜びをみんなで分かち合いたいと思う。まだまだ感謝を伝えたい人はたくさんいる。まずは僕の家族、僕の友人たち、そして地元ヘッペンハイムと母国ドイツのファンの人たち……。みんな、常に僕をサポートしてくれて、僕を各地で応援してくれて、君たちなしでは、この喜びはない」
「そして、オーストリアのレッドブルファミリーに感謝の気持ちを伝えたい。僕はレッドブルの一部として役割を担っていることを誇りに思うとともに、この喜びをさらに得られるように今後も頑張りたい。本当にありがとう」
「レース自体は本当にタフな争いだった。興奮と信じられないほどの挑戦がそこにあった。最後の最後にジェンソンとアロンソと僕とが僅差でゴールしたことで、きっとF1という競争の世界が、どれだけ高いレベルかつ接戦で争われているかを世界に見せることができたと思う」
「そうそう、もちろん僕たちはこの栄誉を存分に喜びたいと今日は思っている。でも、明日からは通常の仕事に戻る。だってまだコンストラクターズタイトル獲得への争いが残っているからね。当然その獲得も狙っている」
「このダイアリーを読んでくれた全員に、再度気持ちを伝いたい。本当にありがとう!」
「鈴鹿から感謝を込めて。セブ」
(コメントはセバスチャン・ベッテル公式サイト内「Diary」より引用)