新しいパワーユニットで争われている2014年シーズンは、依然メルセデス勢が優位のまま進んでいる。初開催のロシア・ソチではメルセデスワークスのふたりに加え、ウイリアムズのバルテリ・ボッタスが3位に入り表彰台を独占。さらにマクラーレン勢が続き、トップ5までをメルセデス・パワーユニットが占めた。

 しかし、メルセデスの強さがパワーユニットだけにあるのではないことは、ウイリアムズやマクラーレンを寄せつけない速さが本家メルセデスにあることでもわかる。ひとつ例を挙げれば、彼らはロシアGPにまったく新しいコンセプトのディフューザーを持ち込んでいた。

 これまでメルセデスは、エンジンのスターター用に開けていた穴をディフューザーの出口のひとつとして利用していたが、新しいディフューザーはこの穴をスターターが入るだけの必要最小限の大きさに留めた。その代わり、ディフューザー後端の跳ね上がり角度を大きくとり、跳ね上がり始めの部分に小さな突起物を複数装着している。これは、すでにレッドブルがトライしているアイデアで、空気の流れがディフューザーから剥離して乱流になることを防ぐ効果がある。

 こうした細部にわたる車体側の改良も、メルセデスがロシアGPでコンストラクターズ選手権を獲得した要因と言えるだろう。

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