メルセデスとピレリは、最近行ったタイヤテストによって同チームが有利になるようなことは絶対にないと主張した。
モナコにおいて、スペインGP後にバルセロナでメルセデスとピレリが今年のクルマを使用して1000kmにわたるテストを行ったことが明らかになった。
ライバルチームはこの“極秘テスト”はレギュレーション違反に当たるとして正式な抗議を提出、FIAはこの件に関して調査を行った後に国際法廷に持ち込む可能性があると表明した。
しかしモナコGPで優勝を飾ったメルセデスは、3日間にわたるこのテストが有利に働くとの推測を否定した。
「テストはピレリが望んだことだ。何をするかは彼らが決めた」とチームプリンシパルのロス・ブラウンは述べた。
「カナダで新しいタイヤが導入されることは分かっている。だが彼らがテストした中でどのタイヤがカナダに持ち込まれるのか、我々は知らない。タイヤの詳細は知らされなかったのだから、我々が知ることは不可能だ。タイヤは『コードA』『コードB』としか記されていなかった」
さらにブラウンは、タイヤテストのことは秘密にしていたわけではないと主張した。
「極秘テストなどではない。そんな話がどこから出てきたのか分からない。あれはピレリのテストなのだ」
「情報を広めるのはピレリの役目だ。我々の役目ではない。彼らのテストなのだから」
テストをしたことがメルセデスのアドバンテージになることは「絶対にない」と、ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーも断言している。
「ここで起きていることとは関係ないからだ」とヘンベリーは語った。
3日間のテスト作業の中には一部カナダGPで予定しているタイヤ変更のための作業も含まれていたものの、ほとんどが2014年用の開発に関するものだったとヘンベリーは述べた。
「実際に我々は来年に向けたソリューションを考え、さまざまなことをトライしていた」
「メルセデスは我々が何をテストしていたのか全く分からなかった」
「終盤(2013年用プランに)変更したけれど、90パーセントが来年のための作業だった」