今季末でフェラーリを離脱するキミ・ライコネンが2010年はレッドブル・レーシングに移籍するのではとのウワサが出ている。可能性が高いと言われているマクラーレン・メルセデスへの復帰は、両者が金銭面で合意に達することができずにいるとのことだ。

 来季フェラーリはフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサのコンビで戦うとの正式発表がなされ、ライコネンの移籍先に注目が集まっている。2002年から2006年までを過ごしたマクラーレンへの復帰が最も可能性が高いと見られてきたが、ドイツのスポーツ・ビルト誌によると、ライコネンのマネージメントから提示されたサラリーの額にマクラーレン側は難色を示しているという。
 ライコネンはフェラーリとの契約を1年早く解除されたことにより、高額の違約金を受け取ったものの、マクラーレンに対して2010年1年間で約2,500万ユーロを要求しており、これを受け入れたくないマクラーレンとの交渉が不調だと言われている。

 ライコネンは以前はトヨタやルノーとのウワサがささやかれていたものの、ここにきてレッドブルへの移籍という説が浮上している。2010年にレッドブルは現行のセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーを残留させることを確定している。
 しかしウエーバーが、フラビオ・ブリアトーレとのマネージメント契約を終わらせようとしていないことを、レッドブルが不満に思っているという。ブリアトーレは“クラッシュ・ゲート”の処罰により、ドライバーのマネージメント活動も禁止されている。ウエーバーは姉妹チームのスクーデリア・トロロッソに移籍し、ウエーバーの代わりにライコネンがレッドブルに加入するとの推測が持ち上がっている。

 ベッテルとライコネンは仲がよく、ライコネンのマネージャーであるスティーブ・ロバートソンは、「我々は空席がないと思われているチームとも交渉している」と述べている。

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