ワークスチームにハイブリッドシステムの搭載を義務付けることなどを含んだ新たなLMP1車両規則が導入され、アウディ、トヨタが新たなLMP1カーを投入するほか、ポルシェもLMP1への参戦を開始する今年のWEC世界耐久選手権。F1同様に技術的にも新たな局面に突入した今年のWECが、スポーツ専門テレビ局のJ SPORTSで全戦放送されることになった。
今季のWECでは、これまでLMP1クラスで総合優勝を争ってきたアウディとトヨタに加え、ル・マンで数々の栄光を築き上げてきたポルシェが16年ぶりに耐久レースのトップカテゴリーに“復帰”。LMP2クラスでも、童夢がストラッカ・レーシングと組む形で童夢ストラッカS103・ニッサンを投入するほか、ミレニアム・レーシングからは中野信治がフル参戦する。
J SPORTSでは、4月の開幕戦シルバーストンから、11月の最終戦バーレーンまで全8戦を放送。シリーズ第3戦に組み込まれているル・マン24時間に加え、開幕戦シルバーストン、第2戦スパ・フランコルシャン、そして10月の第6戦富士が生中継されることになった。残りの4戦に関しては、ダイジェストで放送される。
また、『J SPORTS LIVE+ オンデマンド』でも、ル・マン24時間までの開幕3戦と、第6戦富士がインターネット上でライブ配信されるということだ。
4月20日(日)に6時間の決勝レースが行われる開幕戦シルバーストンは、20日19時45分~翌21日午前3時の予定で、J SPORTS 3で生中継。ル・マンウィナーの荒聖治、レーシングカーデザイナーの由良拓也さん、モータースポーツジャーナリストの高橋二郎さんが解説を務め、実況を中島秀之さん、ピエール北川さんが担当する。
なお、今季のWECは3月28日~29日に行われるポール・リカール公式テストに多くのマシンが参加。アウディ、トヨタ、ポルシェの3陣営も実戦同様の体制でエントリーしている。また、このテスト前日の27日には、トヨタの新型車両TS040ハイブリッドがお披露目される予定となっている。