ACOフランス西部自動車クラブは13日、今年のル・マン24時間耐久レースのエントリーリストを発表した。今年も56台全てのグリッドが埋まっているほか、エントリーしているチームが参戦を取りやめた場合に繰り上がる10台のリザーブチームも記されている。

 ワークスチームにハイブリッドシステムの搭載を義務付けるなど、LMP1クラスの車両規則が大きく変更となることや、16年ぶりとなるポルシェのトップクラス復帰でも注目が集まっている今年のル・マン24時間。今年も、WEC世界耐久選手権の第3戦として、6月14~15日に決勝レースが行われる予定となっている。

 新たな車両規則の導入により、ハイブリッド搭載車両がLMP1-H、非搭載車両がLMP1-Lとして分類されることになったLMP1クラスには、計10台がエントリーしている。LMP1-Hでは、2010年から4年連続でル・マンを制しているアウディが3台のR18 e-トロン・クワトロを投入。トヨタTS040ハイブリッド、そして16年ぶりの復帰となるポルシェの919ハイブリッドはWECのシーズンエントリーと同じくそれぞれ2台体制でル・マンに臨む。

 プライベーターがしのぎを削るLMP2クラスは、全クラス中で最多となる17台がエントリー。ストラッカ・レーシングも童夢S103にニッサンエンジンを積んでエントリーしているほか、WECのエントリーリストには名を連ねなかったOAKレーシングもモーガン・ニッサンで参戦。アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)を制したOAKレーシング-チーム・アジアは『リジェ』の名を冠したLMP2用シャシー、リジェJS P2でエントリーしている。ティリエ・バイ・TDSレーシングも、リジェJS P2で使用するようだ。

 また、9度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・ローブのチーム、セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)もオレカ03・ニッサンでエントリー。昨年は経済的な理由でエントリーを取り消すことになってしまったが、今年もル・マンへの挑戦権を得た。昨年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)で王座を獲得したシグナテック・アルピーヌのアルピーヌA450・ニッサンもエントリーしている。なお、LMP2クラスでは、17台中14台がニッサンエンジンを搭載している。

 また、環境技術を志向した特別枠“ガレージ#56”からは、ニッサン/ニスモの開発している電気レーシングカーのニッサンZEOD RCがエントリーしている。

 12台がエントリーしたLM-GTEプロクラスでは、WECのシーズンエントリーと同じく、AFコルセが2台のフェラーリ458 イタリア、そしてポルシェ・チーム・マンタイがポルシェ911 RSRを2台投入。一方、アストンマーチン・レーシング(AMR)はアストンマーチン・バンテージV8の3台体制でル・マンに臨む。

 加えて、今年からアメリカでスタートしたユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)に参戦しているシボレー・コルベットC7と、バイパー GTS-Rがそれぞれ2台ずつ参戦し、昨年同様、5メーカーのワークス格のマシンがバトルを繰り広げることになった。

 LM-GTEアマクラスには、LMP2に次ぐ16台がエントリー。AFコルセが4チーム、AMRも3チームをエントリーさせている。また、チーム・ソフレフASPのドライバーとして、フランスGT選手権で昨年の王者に輝いた、元サッカー・フランス代表でゴールキーパーを務めたファビアン・バルテズがエントリーしている。なお、このLM-GTEアマクラスのリザーブの1チームとして、チーム・タイサンのフェラーリ458 イタリアが名を連ねている。

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