3月28日~29日にポール・リカール・サーキットで開催されるWEC世界耐久選手権の公式テストのエントリーリストが発表になった。フルシーズンエントリーしている31台のうち、27台が公式テストにエントリーしている。
新たな車両規則に準拠したLMP1の新型車両が登場するほか、ポルシェもそのLMP1クラスに参戦する今季のWEC。開幕に先立つポール・リカール公式テストには、総合優勝を争うことになるアウディ、トヨタ、ポルシェらをはじめ、ほとんどのチームが参加することになった。
LMP1クラスのうち、ハイブリッド搭載マシンで争われるLMP1-Hクラスでは、アウディR18 e-トロン・クワトロ、トヨタTS040ハイブリッド、ポルシェ919ハイブリッドがそれぞれ2台ずつエントリー。各車とも3人のドライバーもラインナップされており、4月の開幕戦シルバーストンを前に3陣営が実戦同様の体制で揃うことになった。
一方、ハイブリッド非搭載のLMP1-Lクラスでは、今季からロータスT129・AERでLMP1クラスにステップアップしたロータスが不参加に。レベリオン・レーシングは2台をエントリーさせているが、新型車両のレベリオン・トヨタ R-Oneではなく、昨年までWECに投入していたローラB12/60・トヨタを使用する。これは、R-Oneの用意がテストまでには整わないためで、テスト翌週には初走行に臨むということだ。
LMP2クラスでは、フル参戦する7台が全車エントリー。今季はミレニアム・レーシングからLMP2クラスへのフル参戦が決定している中野信治も、23号車のドライバーとしてエントリーされている。
LM-GTEプロクラスでは、AFコルセとアストンマーチン・レーシング(AMR)がそれぞれ1台ずつのエントリーに。ポルシェ・チーム・マンタイは2台体制でエントリーしており、フレデリック・マコウィッキが92号車のドライバーとして名を連ねている。また、RAMレーシングのドライバーとして、ジェームス・ロシターが名を連ねた。LM-GTEアマクラスは、AMRの98号車のみ不参加となっている。
なお、この公式テストの前日となる27日には、トヨタが新型車両TS040ハイブリッドのお披露目を行うことを明らかにしている。