F1上層部は、ドライバーたちからの訴えを受け、ピットストップ後の“危険なリリース”へのペナルティシステムの変更に向けて動いている。

 昨年ドイツGPでマーク・ウエーバーのレッドブルのタイヤがきちんと装着されておらず、外れてカメラマンに直撃するという事故があった。これをきっかけにFIAはさらなる安全対策に取り組むと共に、ピットストップの際にチームがタイヤをきちんと装着しないままクルマを送り出した場合には、そのマシンに乗っていたドライバーに10グリッド降格のペナルティという厳罰を与えることを決めた。

 今年すでにダニエル・リカルドとエステバン・グティエレスにそのペナルティが科せられている。ドライバーたちは、自分たちに責任のないチームのミスによって与えられるペナルティとしては厳しすぎると考えている。この問題はドライバーズミーティングで議題に上り、ドライバーへの罰を軽減するための規則変更への動きが推進されている。

 規則変更に関してチームとの議論もなされ、広く支持を得たということで、今後数週間のうちに規則変更に関する正式な提案がなされるものと考えられている。

 提案に全チームが同意した場合、この問題はFIA世界モータースポーツ評議会に送られ承認を得た上で正式に採用されることになる。

 FIA関係者は、夏休みが終わる前に状況を明確にすることをFIAとしては希望していると言い、「変更の現実的な目標はベルギーGPだ」とコメントしている。

 オーストリアでの危険なリリースによりイギリスGPで10グリッド降格のペナルティを受けたグティエレスは、今のペナルティ制度はドライバーとしては受け入れがたいと述べた。

「あまりに厳しすぎる。僕らの場合、ホイールがクルマから外れてすらいない。すぐに(異常を)感じてマシンを止めた。僕らの対応はすごく安全だったし、うまく問題に対処した」

「5秒のストップ&ゴーですでに時間を失ったのに、次のレースで10グリッド降格というのは行き過ぎだ」

「今年同じようなことがダニエルにも起きた。この問題は見直すべきだ。ドライバーとしての意見を言えば、自分のミスではないのに10グリッド降格されるというのは厳しいと思う」

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