2014年シーズン、何度か接触を繰り返しているキミ・ライコネンとケビン・マグヌッセンだが、一度も話し合いを行ったことはないという。
マレーシアGPではレース序盤ににマグヌッセンがライコネンに追突、ライコネンの右リヤタイヤがパンクし、後方にポジションを落とす結果になった。マグヌッセンには5秒のストップ&ゴーペナルティが科されると共にペナルティポイントが加算され、ライコネンはレース後、この接触によってレースが台無しになったとコメントした。
次のバーレーンGPでもスタート直後に両者は接触、ライコネンは不満を述べていた。そしてモナコGPではレース終盤、後方からポジションアップを目指してアグレッシブに攻めていたライコネンはロウズヘアピンでマグヌッセンのオーバーテイクに失敗、その際に彼のマシンに接触した。
レース後、マグヌッセンはライコネンの判断ミスを指摘、母国デンマークのテレビ局の取材陣に対し、ライコネンは飲んでいたのではないかと冗談で話した。
カナダGPを前に、マグヌッセンは、ライコネンとはこれまでの事故に関して一度も話をしたことがないと語った。
「話すことはあまりないからね。僕らはふたりとも、ひとつひとつのアクシデントにおいて何が起きたのかを理解している。僕らはそこから学び、前に進むしかない」
「故意にやったことではなく、アクシデントなんだ」
ライコネンは、モナコでマグヌッセンにヒットしたのは、オーバーテイクを失敗した際ではなく、コースに復帰しようとした時であると改めて説明、またマグヌッセンのジョークについては気にしないと語った。
「ニュースになりそうな発言をしたければすればいい。それは彼の自由だ」とライコネン。
「僕はモナコで彼をオーバーテイクしようとした。でもその時にヒットしたのではない。僕はコーナーで曲がり切れなかった。それでマシンの向きを変えようとして、後ろに彼がいたために当たってしまった。彼を少し後ろに押さなければならなかった」
「でも彼は好きなことを言えばいい。それは自由だ」