4日、俳優の哀川翔が率いる『FLEX FEDERAL SHOW AIKAWA Racing』が『アジアクロスカントリーラリー2013』に参戦するとして、参戦発表会が行われた。イベント後、今回は監督としてレースに参戦する哀川と、1号車のドライバーを務めるタレントのヒロミが取材陣の質問に答えた。
アジアクロスカントリーラリーは、タイからラオスまでに用意された6つのLEGをそれぞれ1日ずつ、6日間で走破するFIA公認のラリー。ジャングルや山岳地、河渡りなど、過酷な状況の中、総走行距離は約2000kmにものぼる。
哀川は、自身のチームを率いて2011年、12年とこのラリーに参戦。自らもステアリングを握って2年連続の完走を果たしたほか、昨年は同チームの2号車が見事クラス優勝を果たしている。ただ、今回は哀川は監督としてチームを指揮する立場に回り、1号車のドライビングはスーパーGTなどへの参戦経験をもつヒロミに任せる形となった。
監督に回った理由を尋ねられた哀川は、「ハンドルを握ってしまうと冷静な判断が難しくなってきてしまうんですよ」と、ドライバーとしてチームを牽引していくことの難しさを強調。その上で「そこをうまいことできる立場に自分がいたら適切な判断が出来るんじゃないかと思います。そして、今回はもうちょっと高いところでのレベルでチャレンジしたい」と語り、自身が外側から冷静な判断を下すことで、チームとしてのさらなる飛躍を目指しているようだ。
一方、哀川からステアリングを託される形となったヒロミは「ラリーは初めてなんですが、モータースポーツが好きなので、面白そうだと思って引き受けました」と、さほど重圧を感じていない様子。
「(現地に)行っていないのでどんな状況かわからないんですけど、とにかく(コース上の)穴が危ないということだけを頭に入れて、毎日走っていきます」と話した。
また、哀川は、今回の参戦でヒロミにラリーの素晴らしさを理解してほしいようだ。
「ラリーの楽しさは、サーキットとは全然違うんですよね。完走したときの感動はやっぱりすごいものがありますから、ぜひそれを体験してもらいたい」
「(アクセルを)踏もうと思ってもなかなか踏めないという、そういう悔しさはありますが、でもそこを乗り越えた時に完走という道が見えるので、そこを目指して、抑えて抑えて走って欲しいですね」
最後に、本番への意気込みを聞かれたふたり。まずは哀川が「とにかく完走してもらいたい。1日1日の積み重ねが完走につながるので、そのつもりで臨んでほしい」と述べると、ヒロミも「とりあえずがんばって毎日走り、ゴールで待つ翔さんにクルマを届けたい。そして、翔さんにはまた新たなチャレンジをしていってもらわないと」と意気込んだ。