今年のトルコGPの入場者数がわずか36,000人であったことがわかり、ドライバーたちがチケット料金の高さを批判している。
ヘルマン・ティルケによるデザインのイスタンブール・サーキットは、レース関係者から非常に高い評価を受けているが、チケット料金の高さから、2009年の来場者数は非常に少なく、グランドスタンドさえ空席が目立ったため、アスファルトカラーのシートで覆ったほどだった。
レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーは、席を空けておくぐらいなら、無料でファンを入れるべきだったと述べた。今年の中国ではそういった手段がとられたと言われている。
「トルコにはムードというものが全くなかった」というウエーバーのコメントをITVが伝えている。
「来ようとした人たちは大勢いたと思うが、明らかに(チケット代が)安くはないよね。彼らを無料で入れてあげるべきだったんじゃないかな。人が入っている方が、ショーとしてはいいものになったと思う」
「街に出ると大勢のファンで溢れているのに、(サーキットでは)誰もいないんだ。つまり、(チケットが)高すぎるってことだよ」とフェリペ・マッサは言う。
「値段を下げなければならない。僕らとしては、チケットを安くして、たくさんの人が入ったサーキットでレースをする方が嬉しい。チケットの値段さえ下がれば、人がいっぱいになるはずだ」
「あまりに値段が高すぎる。これは僕らが抱えている問題のひとつだ。一般的なファミリーで、自分たちとふたりの子供で1,000ユーロかかってしまうとすれば、迷った末に、“やめた。テレビで見た方がいい”って思うだろう。僕だったらそうだ」
ドライバーたちのみならず、フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリやTMG社長ジョン・ハウエットも、FIA対FOTAの紛争の陰で重要な問題が見過ごされており、F1のためにこういった問題の解決に当たらなければならないと示唆している。