今季後半、失速したフォース・インディアだが、チーム副代表ボブ・ファーンリーは、早い段階で2014年のマシン開発に集中し始めたことが問題ではなく、タイヤ変更による打撃が大きかったと語った。
フォース・インディアはシーズン序盤は好調で、コンストラクターズランキングでマクラーレンより上位に位置していたものの、ドイツGP以降は3ポイントしか獲得できておらず、現在はランキング6位で、最近好調なザウバーに差を縮められている。
シーズン後半に状況が一変したことの大きな原因は、ピレリがハンガリーGPからタイヤを変更したことであると、ファーンリーは考えている。
ピレリはイギリスGPで頻発したバースト問題への対応として、ハンガリーから2012年のコンストラクションと2013年のコンパウンドを組み合わせた新たなタイヤを導入した。
「我々は戦うためにすべて正しい行動をしてきた。しかし我々にはコントロールできないことが不利に働いている」とファーンリー。
「2014年のプログラムに関するプランは順調にいっている。それによる影響はない」
「非常に素晴らしいスタートを切り、そのレベルを維持できると思っていたのに、(その後失速したのは)悔しい」
「我々は(コンストラクターズ選手権)5位のポジションを争うことができると確信していた。それなのに今はなんとか6位を守ろうとしている状況であることが残念だ」
シーズン中のタイヤ変更によって最も大きな打撃を被ったのはフォース・インディアとフェラーリであると、ファーンリーは述べた。
「ある時点で我々は2014年のマシン開発に集中することを決めた。その時点でパフォーマンスが優れていたことを念頭に置いた決断だった」
「しかし突然、パフォーマンスが低下し、後退すると、そこから立て直すのは非常に難しい」
「我々にやれることはあまりない。それは皆が同じだが」
「しかし、フェラーリも我々と同じように打撃を被ったのは間違いない」
「ロータスはうまく挽回したようだが、フェラーリとフォース・インディアはタイヤ変更によって大きな打撃を受けた」