英AUTOSPORTが2014年ベルギーGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価、今回の最高得点9点が3人のドライバーに与えられた。
英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、F1第12戦を振り返り、9点の評価をダニエル・リカルド、キミ・ライコネン、そして小林可夢偉の代わりにケータハムをドライブ、F1デビューを果たしたアンドレ・ロッテラーに与えた。
レッドブルのリカルドは、5番グリッドから優勝を獲得した。
「今回も一流のレースパフォーマンスを発揮した。彼はいつもどおり冷静で、シーズン3勝目へのチャンスを逃さなかった」」とストロー。
「予選最後のラップでミスがあり、それがなければ3番グリッドを確保できたかもしれないため、完璧とはいえなかった。しかしいつもどおり高く評価できる週末であり、ほとんどマイナス点はなかった」
ライコネンは8番グリッドからスタートし、今季ベストの4位を獲得した。
「予選Q3でのパフォーマンスは、彼自身が認めているとおりいくつかミスがあり、まとまりのないもので、その結果(チームメイトのフェルナンド・)アロンソに1秒の差をつけられた。しかしレースは素晴らしかった」
「トラブルを避け、早めのピットストップでポジションを上げ、見事な仕事をした」
「予選は失敗したものの、レースでは最大限のパフォーマンスを発揮した」
F1での初めてのレースウイークエンドを過ごしたロッテラーは、21番グリッドから決勝をスタート、2周目にトラブルによりリタイアを喫した。
「経験豊富なドライバーを含め、この数年に代役を務めたドライバーたちがどういう走りを見せたかを考えると、ロッテラーがどれだけ期待を上回るパフォーマンスを発揮したかが分かる」
「ほとんど準備ができなかったにもかかわらず、プラクティスと予選を通して素晴らしい進歩を見せた」
「決勝2周目にマシンのパワーが低下した原因は、ブランシモン出口の縁石に乗りすぎるという小さなミスだった可能性があり、その点だけが残念だ」
接触で注目を集めたルイス・ハミルトンには8点が与えられた。彼は2番グリッドからスタート直後にトップに立ったものの、僚友ニコ・ロズベルグとの接触によって最終的にリタイアした。
「予選でブレーキのグレージングが起きていたものの、最終ラップのスタブロー入り口でロックアップするまでは、ロズベルグを破ってポールポジションを獲得する可能性が残っていた」
「スタートでやるべきことをやり、リードを奪い、ベッテルからポジションを守っていたが、その後、ロズベルグとの接触が起きた」
「ダウンフォースが低下し、上位入賞の可能性はゼロであり、結局リタイアとなったが、接触までのハミルトンはいい仕事をしていた」
一方のロズベルグはポールポジションから2番手という結果を出したが、評価は6点だった。
「金曜にはハミルトンほどの速さは感じさせなかったが、予選ではいいラップを2周走り、トップに立った」
「ハミルトンとのクラッシュは避けることができたし、避けるべきだった。ノーズ交換で時間をロスしたとはいえ、セカンドスティントで(セバスチャン・)ベッテルと(バルテリ・)ボッタスにてこずらなければ優勝は可能だったはずだ」
英AUTOSPORTによる2014年第12戦ベルギーGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル:7点
ダニエル・リカルド:9点
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:8点
ニコ・ロズベルグ:6点
■フェラーリ
フェルナンド・アロンソ:7点
キミ・ライコネン:9点
■ロータス
ロマン・グロージャン:7点
パストール・マルドナド:3点
■マクラーレン
ジェンソン・バトン:7点
ケビン・マグヌッセン:8点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:5点
セルジオ・ペレス:6点
■ザウバー
エイドリアン・スーティル:6点
エステバン・グティエレス:6点
■トロロッソ
ジャン-エリック・ベルニュ:7点
ダニール・クビアト:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:5点
バルテッリ・ボッタス:8点
■マルシャ
ジュール・ビアンキ:7点
マックス・チルトン:5点
■ケータハム
アンドレ・ロッテラー:9点
マーカス・エリクソン:6点