元F1チームボスのエディ・ジョーダンは、ヴァージン・レーシングにとって一番の課題は今季をなんとか生き抜くことだと語った。
2010年F1のエントリー権を確保したマノーは、ヴァージンと提携し、ヴァージン・レーシングの名称でF1にデビューした。これまでのところ、ヴァージンは他チームとの差を縮めることができず、苦しい戦いを強いられている。ジョーダンは、古くからの友人であるジョン・ブースが率いるヴァージンの今後を心配し、彼らの生き残りを願っている。
「今は皆ヴァージンのことを黙って見守っている。ヴァージンが大変な仕事に直面していることを理解しているからだ。だがそれでも人々はそのうち我慢できなくなる」とジョーダンはヨークシャー・ポストに対してコメントしている。
「F1にああいったチームが存在するのはとても重要なことだ。一部の人々が彼らを“Bチーム”扱いしたことにはショックを受けた。彼らにはF1に参戦する権利がある。基準に達しているから、FIAに承認されたのだ」
「ニック・ワースは大変な仕事に直面している。彼らはマシンがよくなってきていることを人々に示さなければならない」
「スポンサーのことを心配している。サー・リチャード・ブランソンがいつまで関与してくれるだろう。彼はイギリス、いや世界でもトップクラスの企業家だが、彼らはチームのために新たなスポンサーを獲得できていないようだ」
「私も以前はF1の世界にいたので、どれだけ大変なことか分かっている。彼らがビッグスポンサーを獲得できるよう祈りたい。彼らはコンストラクターズ選手権で10位を獲得しなければならない。それができなければこの冬にチームはかなり大変な思いをすることになるだろう」
「最近ジョンと話したが、彼は今年の課題は生き残ることだと承知している。ヒーローになっても破産してのでは意味がない。もし今シーズンを生き残り、来年うまくいき始めれば、彼らが初年度に苦労したことなど皆忘れてしまうだろう」