F1商業権所有者のバーニー・エクレストンは、シルバーストンの所有者であるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)に対し、来月、FIA世界モータースポーツ評議会で2010年F1のカレンダーが正式決定される前に契約を結べなければ、イギリスGPはカレンダーから脱落すると述べた。
ドニントンパークが2010年のイギリスGPを開催することが不可能になったとして、エクレストンは、ドニントンに提示したものと同じ17年間のイギリスGP開催契約をシルバーストンに提示し、両者は交渉を行ってきた。しかしシルバーストン側はエクレストンが提示する金銭的な条件をのまず、交渉は膠着状態に。そんな中、エクレストンはBRDCに対して12月9日のデッドラインを設けた。
BRDCは、ドニントンのように破綻するリスクを冒すつもりはないとして、エクレストンの金銭的要求を繰り返し退けている。エクレストンは、グランプリ開催費用として1,200万ポンドを要求、これは1年ごとに7パーセントずつ値上げされていくといわれている。
エクレストンは、次回のFIA世界モータースポーツ評議会の会合が行われるまでに契約が成立しなければ、イギリスGPはカレンダーから脱落すると断言した。
「今の時点ではイギリスGPは開催されない」とエクレストンはBBCラジオ・ファイブ・ライブに対してコメントした。
「12月9日の会合で、(イギリスGPは)カレンダーから脱落することになるだろう。契約が整っていなければ、イギリスGPはなくなる。イギリスGPに関して変更はない。彼らはサインすることが可能な契約を持っていたにもかかわらず、サインしていない」