フォース・インディアのセルジオ・ペレスが、2014年のF1ではドライバーは全力でプッシュすることができず、オーバーテイクもしづらくなり、「つまらない」と述べた。
マクラーレンから今年フォース・インディアに移籍したペレスは、開幕戦オーストラリアでは16番グリッドから10位フィニッシュ、第2戦マレーシアではギヤボックストラブルのために決勝でスタートできずに終わった。
1戦を走り、1戦は戦わずにレースを外から見ることになったペレスは、その感想を次のように語った。
「マレーシアのレースはとてもつまらなかった」とペレス。
「すごく退屈なレースだった。メルセデスが圧勝し、中位グループでは何も起こらない」
「マレーシアでは、雨が降らなければ通常はタイヤのデグラデーションが大きく、冷却が課題となり、他のマシンのすぐ後ろを走り続けるのが難しい」
今年のF1でアクションが乏しくなった理由は、新しいエンジン規則により燃料管理が重要であることに加えて、ダウンフォースが大幅に低下した影響も大きいとペレスは考えている。
ダウンフォースの低下がタイヤのデグラデーションを促進するため、ドライバーたちはマシンのパフォーマンスをフルに発揮することなくタイヤをセーブして走らなければならなくなる。
「ピレリはとても硬いコンパウンドを持ち込んでいるけれど、デグラデーションの面ではあまり改善していない。スライドがひどく、まるでソフトコンパウンドのようにデグラデーションが進むんだ」とペレス。
「そのために他のマシンのすぐ後ろについていくのが難しい」
「ダウンフォースが低下して厳しいため、オーバーテイクを成功させるために違う戦略をとらなければならない」
走らせるのが楽ではないマシンであるためミスが起こりやすくなると同時に、ダウンフォース低下により今年はより一層オーバーテイクが難しいとペレスは言う。
「ミスをしやすくなるのはもちろんだが、スライドが多くなってタイヤのデグラデーションが進み、他のマシンの後ろを走るとダウンフォースを大幅に失う。それが問題なんだ」
「そのため、前のマシンが自分と同じペースだとオーバーテイクするのがより難しくなる」