BMWザウバーのボス、ペーター・ザウバーは、ヨーロッパGPでの小林可夢偉の活躍によって、チームのパフォーマンスが証明され、今後のスポンサー交渉も楽になるだろうと語った。
ヨーロッパGP決勝で可夢偉は18番グリッドから戦略によって3位に浮上した後、レース終盤にフレッシュタイヤに履き替えてプッシュし、フェルナンド・アロンソとセバスチャン・ブエミを抜いて7位を獲得した。
ザウバーは、可夢偉の活躍によって、彼自身とマシンのポテンシャルが証明されたとし、今後スポンサー交渉もやりやすくなるだろうと語った。
「(ヨーロッパGP決勝での)パフォーマンスは非常に重要な意味を持つ」とペーター・ザウバーはAUTOSPORTにコメントしている。
「可夢偉が速く、安定していること、彼にはレース終盤で戦う力があることが分かった」
「これまで彼は才能を示す機会に恵まれなかった。だから私は、彼がルーキーとしてどのぐらいのレベルのドライバーなのか、全く判断できなかった。だからこそ、バレンシアで彼が成し遂げたことは、非常に印象的だった」
「一方で、いいマシンがなければああいうレースはできない。これからは予選でもっと速さを見せられるような正しいセッティングを見つけなければならない」
「もちろん可夢偉がどんな状況でももっとうまくやれるようになるには時間がかかる。それでも彼に速さがあることは分かった。それは私にとって非常に重要なことであり、本当に嬉しいことだ」
「チームが新しいスタートを迎えたようなものだ。私がスポンサー候補と交渉するのも楽になるはずだ。その前の8戦は悲惨だったからね」