マクラーレンは、24日、2014年型マシン、MP4-29をウェブ上で披露した。大きな規則変更に「実際的なアプローチ」で対応したマシンであり、シーズンを通して大きく変化させていくという。
MP4-29には、今季のレギュレーション変更から考えて予想されていたように、細いノーズ先端が突き出したデザインが採用された。マクラーレンは今週、現時点ではボーダフォンに代わるタイトルスポンサーはないと認めており、マシンのメインカラーは昨年同様のシルバーとなっている。
マクラーレンは、今季を、F1に関しても自身のチームに関しても、前例がないほどの変化の時代であると表現した。
2013年、ランキング5位(122点)という大不振のシーズンを過ごしたマクラーレンは、この失望に反応し、今年の技術上のチャレンジに対して「実際的にアプローチのプランを立てた」という。
また、このマシンは過去のマクラーレンのどのマシンよりもシーズン中に技術的に大きな変化を遂げる可能性を持っているとチームは述べている。
「レギュレーションのこれほど大きな変化に直面するのは初めての経験だ。これに対応し、うまく変更を成し遂げながら、パフォーマンスの限界を極めるのは、非常に難しい仕事だった」とマネジングディレクターのジョナサン・ニール。
「我々は比較的実際的なアプローチをとった。最初はパフォーマンスより一貫性を確立する必要性の方が大きいことは分かっている」
「ウィンターテストの主な仕事はセットアップやマシンの微調整を追及することではない。パフォーマンスの枠は非常に幅広く、未知である。そのため、冬の間、そしてある程度シーズン序盤戦は、マシンの機能の限界を最大限に知ることが重要になる」
「それを成し遂げるためには安定したプラットフォームが必要だ。今年は開発レースの年になる。開幕戦で勝ったマシンがタイトル争いをリードするとは限らない」
「すでに開幕戦用のアップデートパッケージを用意している」
「テストがスタートすれば、アイデアとコンセプトを集中的に処理していくことになる。それこそがタイトル争いに勝つか敗れるかを決定づけるのだ」
「長期的なプロセスであり、今年はマクラーレンを発展、成長させ、再びトップで戦えるためのポジションに立つことを目指す」
