F1日本GP参戦のために来日中のロータス・ルノーGPのブルーノ・セナとビタリー・ペトロフに、独占インタビューを行うことができた。
当初、F1ドライバーのセナとペトロフに対して、我々に与えられた時間は10分、のはずだっが、多忙を極めるふたりのスケジュールによって短い時間がさらに8分に短縮されてしまった。
だが、焦りながらも矢継ぎ早に質問してみると、質問自体には丁寧な受け答えをしてくれ、ふたりは同世代(セナ1983年生、ペトロフ1984年生)ということもあって仲が良さそうだったのが印象的。お疲れ気味なのか、のんびりしたペトロフに割とやんちゃなセナが突っ込みを入れるといった間柄のようだった。
場所は東京・六本木ヒルズの52階展望デッキ別室。眼下に東京の街を見下ろせる絶好のシチェエーションにふたりもご機嫌な様子だ。
Q:日本には着いたのはいつですか?
セナ:日曜だよ。
ペトロフ:僕は今朝(4日)だね(笑)
Q:日本にはもう何回か来てますよね?
セナ:いや、僕は3回目だね。
ペトロフ:僕は、えーっと、去年はいたけど……。
Q:ペトロフさんとは去年、
ペトロフ:ん?
セナ:千葉でカートだって、チ・バ、ゴーカートだよ! 覚えてないの?
ペトロフ:ああっ! 去年ね、そうだ、そうだ、思い出したよ(笑)
Q:今年は地震があっていろいろ心配されたと思いますが、東京に来てみた印象はいかがですか?
セナ:まるで地震がなかったかのように人々は生活しているように見えるけど、一日も早く平常な状態に戻れることを祈っているよ。
ペトロフ:今、ブルーノが言ったように、被災地はこの東京からだいぶ離れた場所だと理解している。けど、被災地の人々は早く元気に生活を取り戻してくれることを祈っている。僕らがこうしてF1のレースに来たことが何かの役に立てばいいと思うよ。何の役に立てるかハッキリは分からないけど、少なくともF1自体がキャンセルにならなくて良かった。
Q:東京に来ての数日でなにか美味しいものは食べましたか?
セナ:日本食は好きで、「炉ばた屋」と「トゥールームズ」というお店に行って、両方ともとても美味しかったよ。
ペトロフ:日本食は大好きだよ。一緒に仕事をしているエンジニアが日本人(小松礼雄さん)だから、彼からさっそく好きなお寿司屋さんを紹介してもらったよ。だけど、一緒に行くはずだったのが、彼は今日鈴鹿に移動してしまうらしいから、一緒には行けないみたいだ。
Q:F1は何かと雑音の多い世界だと思いますが、ドライビングに集中するために何か心掛けてることはありますか?
セナ:ドライブ中のノイズはマシンの状態が分かるという意味で、まわりの音をすべて使いながら状態を評価しているから、ノイズ自体は全くドライビングの妨げにはならないんだ。むしろ、それを聞きながら判断してドライビングしている。僕らのクルマは他のチームと違ってサイドにエキゾーストがあるので、音の環境も全く違ったユニークなものだね。
ペトロフ:僕はスタートのエンジン音でかえって集中が高まるし、心境も変化するんだ。ギヤチェンジや加速といったすべての音を通じてエンジンの調子を判断していくから、ノイズが大きいということはマシンがそれだけ順調だということ。多分、他の多くのドライバーも同じように感じていると思うよ。
Q:最後に、日本GPの目標と日本のファンにメッセージをお願いします。
セナ:2台ともトップ10を狙っていくよ。シンガポールでは上手くいかなかったから、ぜひここではポイントを稼ぎたいと思っている。日本のファンの皆さんは素晴らしいサポーターで、僕の叔父(アイルトン・セナ)にもたくさんのサポートをしてくれた。僕も日本に来ると応援してもらえるし、日本は大好きだ。
ペトロフ:すべてのドライバーは鈴鹿サーキットが好きだし、僕も走れることを嬉しく思っている。それに、日本のファンはたくさんお土産をくれるから、日本に来るときは余裕のあるカバンでこなくちゃいけないね。去年もたくさん貰ったんだ。日本のファンはモータースポーツが大好きだし、(アイルトン・)セナと(アラン・)プロストが活躍していた時代から(F1)を知っているね。レースはブルーノも言っていたようにトップ10を目指したい。シンガポールは散々だったけど、クルマの調子はいいから、ここではポイントを獲りたいと思っているよ。
