FIAは、週末のマレーシアGPでも燃料流量規定に関する一切の変更や例外的な措置はとらない方針であることを明らかにした。
開幕戦のオーストラリアGPでは、レッドブルのダニエル・リカルドが毎時100kgの燃料流量規制をコンスタントに越えていたとして、2位のリザルトを剥奪された。
これに対し、チームは、FIAの流量計の精度に問題があり、独自の計測では違反を犯していないと主張、失格裁定に対して不服申し立てを行い、それに関する審問が第4戦中国GP前の4月14日に行われることになっている。
しかしFIAは、今回のマレーシアGPでも燃料流量はFIAの管理下で引き続き監視されるとの姿勢を崩しておらず、違反に対しても一切の容認はしないとする従来のアプローチを示した。
「変更はないだろう」と、F1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングが語っている。
「変更する理由が分からないね」
ホワイティングは、FIAがオーストラリアで流量計やアプローチに対する完全な信頼を得ていると言う。
「我々は流量計の正確さに自信を持っている」
「大きな相違がないかを確認するためにインジェクターからのデータを常に相関させているが、我々がこれまで見てきた中には、そうした事実は認められない」