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F1ニュース

投稿日: 2009.06.22 00:00
更新日: 2018.02.15 13:44

【トヨタF1】F1世界選手権第8戦イギリスGP決勝 J.トゥルーリが7位入賞でポイントを獲得


F1世界選手権第8戦イギリスGP決勝
J.トゥルーリが7位入賞でポイントを獲得

2009年6月21日(日)イギリス/シルバーストーン・サーキット

パナソニック・トヨタ・レーシングは21日、シルバーストーン・サーキットでイギリスGPの決勝を行い、2ポイントを獲得した。20日の予選で非常に競争力が高いパフォーマンスを発揮したため、決勝で表彰台に上ることに、大きな期待を寄せた。しかし、再び肌寒くなったシルバーストーンでの午後の決勝で、赤信号が消え、クルマがスタートした時、その期待は失望に変わった。セカンドローに並んだヤルノ・トゥルーリは、スタートで問題が出て順位を落とし、1周目を終えるころには、7位に後退した。1周目のティモ・グロックは、3つ順位を落とし11位だった。両ドライバーともブリヂストンのソフトタイヤでスタート。18周目で1回目のピットストップを行ったトゥルーリは、再度ソフトタイヤを履き、ピットクルーの素早い作業のおかげで、6位に順位をあげた。グロックの1回目のピットストップは、トゥルーリより1周遅い19周目。トゥルーリと同じタイヤ戦略を選び、再び11位でトラックに戻った。路面温度は30℃と低く、チームは最後のスティント(ピットインからピットインまでの走行)を短く取り、ハードタイヤを選択した。トゥルーリは7位に下がったが、グロックは9位に順位を上げ、ポイント圏内の8位を目指して攻めた。トゥルーリはそのまま楽に7位でフィニッシュ。グロックは、8位のキミ・ライコネンを追い詰めたものの、抜くチャンスはなかった。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー9 シャシー:TF109/06
グリッド : 4番手
決勝 : 7位(トップと68.307秒差)
ピットストップ : 18周目、46周目
「とても難しいレースだった。クルマがいつものように速く発進せず、スタートで苦労し、いくつか順位を落とした。レース中、順位を戻そうと懸命に戦ったが、そう簡単なことではなく、クルマは何度も滑った。たぶん、昨日選んだ空力のセットアップのせいだと思う。そう思ったほど暖かくならず、私のセットアップに少々手を焼き、特にロングランの時にそうだった。私たちの戦略は良かったが、今回のGPでは、もっと良い結果を期待していたので、ドイツGPで巻き返す決意だ」

ティモ・グロック : カー・ナンバー10 シャシー:TF109/05
グリッド : 8番手
決勝 : 9位(トップと69.823秒差)
ピットストップ : 19周目、48周目
「ポイントを逃したことは残念。特に、渋滞から抜け出してから、私はとても速く、最後には、キミ(・ライコネン)に、非常に簡単に追いつくことができた。問題は、いくつか順位を落とした第1コーナーだった。そのため、渋滞にはまり、レースが上手く行かなくなった。それでも、私はあきらめないで、ポイント圏内に入る可能性があった中間のスティントでは、(ジャンカルロ・)フィジケラと競い合った。最後にハードタイヤを履いた時は、クルマの調子が良く、あっという間にキミに追いついたが、追い抜くまでのチャンスはなかった。最終ラップの最後のコーナーで試みたものの、上手く行かなかった。今はもう、自分とチームにとって、ホームでのレースになる、次のGPを楽しみにしている。今日のような低い気温よりも、私たちのクルマに合うようなもう少し暖かい気候になってほしい」

新居章年 : シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
「非常にフラストレーションの溜まる結果だった。スタートを上手く決められなかったことでレースは非常に難しい展開になってしまった。またレース中も状況に合わせ戦略の変更も試みたが、ポジションを回復出来なかった。チーム全員の働きをレースの結果に結び付けられず、残念で仕方が無い。しかし車のポテンシャルは負けていると思えず、ホームグランプリとも言えるドイツGPでは、挽回を図る」

ジョン・ハウエット : TMG社長
「もっと良い結果を狙ったが、レースは思ったようにはいかなかった。予選は期待が膨らむ結果で、心から表彰台目指す戦いを期待したが、ヤルノはスタートで順位を落とし、ティモは第1コーナーでほかのクルマに押し出され、うまくラインが取れなかった。2ポイントは、調子が良かった予選からは、はるかに期待はずれだが、この結果はかえって、さらに改良してニュルブルクリンクでのホームグランプリへ強くなって帰ってこようという良い刺激になる」


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