「フェリペ・マッサの人生相談」Season2 第6回は、転職についてお悩みの方から相談です。今年フェラーリからウイリアムズへと移籍したマッサさんに、「大企業でなく中小企業に務める良さ」を聞いてみました。

第6回「大企業から中小企業への転職、反対されるのですが……」

 転職を考えています。大企業に勤めているのですが、ある小さな会社に移ろうかと思っています。両親は反対なのですが、僕は小さな会社での方が自由に自分の力を発揮できるような気がするのです。
 ウイリアムズはフェラーリに比べると小規模なチームだと思いますが、マッサさんは実際にウイリアムズに入ってみて、フェラーリよりもいいと感じる点はありますか?
(30歳男性)

マッサ「フェラーリの重圧は大きい。今はレースに集中できているよ」

「ウイリアムズは純然たるレーシングチームだというところが魅力だと思う」

「フェラーリだって伝統のレースチームだけど、マラネロには市販車部門もあるし、さまざまな事業も拡大していて、フェラーリはどちらかというともっと大きな企業だと言えるだろう。それに世間に広く知られた存在であるがゆえに、メディアから常にプレッシャーを受けるようなところもある」

「だけどウイリアムズはもっとこぢんまりとしていて純粋なレーシングチームだから、落ち着いて静かにレースに集中することができるんだ。リラックスした雰囲気でもある。それがウイリアムズの良いところだね」

「イタリアからやって来ただけにイギリスの食べ物はさぞひどいんだろうなと思っていたけど、ウイリアムズのホスピタリティの食事は最高においしいしね! これにはビックリだったよ(笑)」

 マッサさん、ウイリアムズが合っているようでよかったですね(ご飯もおいしくてなによりです!)。
 フェラーリを代表して走ることには大きな喜びと誇りを伴うと思いますが、同時にとてつもないプレッシャーを抱えることになります。2012年にひどい不振に陥った時の重圧はすさまじく、妻ラファエラさんからの勧めで精神分析医のもとを訪れたほど一時は追いつめられていたといいます。

 ウイリアムズでの方がレースに集中しやすいということですが、今年のウイリアムズが速くて上位を争う力があるというのも大きいのではないでしょうか。春ごろのインタビューでマッサさんは、「正しい移籍だった」「フェラーリが僕を残さなくてよかった」とまで言っています。

 オーストリアでは2008年ブラジル以来のポールポジションを獲得したマッサさん。次は表彰台に上る姿が見られますように! そして相談者さんが納得いく決断ができますよう、お祈りしています。

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