予選順位はマレーシアGPの20位から1つだけ上がった19位。しかし、予選後の可夢偉の表情はマレーシアGPとは比べものにならないほど充実していた。なぜなら、開幕2戦はフリー走行でまともに走ることができず、セッティング変更をほとんど行えないまま、予選に臨んでいたからである。

 それが今回は、フリー走行1回目をテスト兼リザーブドライバーのロビン・フラインスに譲ったものの、2回目のフリー走行は33周を走って、今シーズン初めて、金曜日の夜にエンジニアとセットアップ作業を本格的に煮詰めることができた。

 良い流れは土曜日も続いた。フリー走行3回目ではセッティングを変更したマシンで17周を走行。「ハンドリングが不安定で、とても攻められる状態じゃなかった」(可夢偉)というオーストラリアGPとマレーシアGPとは違い、「初めてプッシュできた」予選だった。そして、プッシュできたからこそ、新たな課題も見えてきた。それこそが可夢偉にとって、この日、19番手以上に価値のある収穫だったのではないだろうか。

「今日は初めてセッティングをいじって予選を戦ってみて、このクルマの課題が見えてきた。もちろん、今日のセッティングだって、まだ完璧じゃない。それをこれからどれだけ修正していくことができるか。そして、そのセッティング変更に合わせて、今後どれだけ新しいパーツを開発していけるかが重要です」

 予選19位――記録だけを見れば、Q1落ちという特筆すべき結果ではない。しかし、可夢偉はこの日の予選での自分を「馬が生まれて、やっと歩き出したという感じです」と表現した。ケータハムに加入してから、ようやくまともに予選を戦うことができたという点で、バーレーンGPの土曜日はマシンの手綱を引くドライバーとして、特別な一日だったに違いない。

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